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ストレスによる食欲不振はなぜ? 食事のポイントと改善法

小日向るり子

ストレスの種類とは?

食欲不振のほか、さまざまな体調不良を引き起こす「ストレス」。これは具体的にどんな種類に分けられるのでしょうか? ここでは、ストレスの種類とその解説を見ていきましょう。

ストレスの種類は以下の3つとなります。

(1)身体的ストレス

身体的ストレスとは、頭痛、胃腸不良(胃痛、便秘、下痢、吐き気)、帯状疱疹、神経痛、といった身体の不快症状を指します。ストレスが身体の不快症状となって現れると、ほとんどの方が「何かの病気ではないか」と思って病院に行くのですが、検査をしても身体の機能的には問題がなく、その場合に「原因はストレスです」となるわけです。

身体のストレス反応の中でも特に胃腸の不快症状は食欲不振につながります。胃が痛いと食べ物も受けつけられないですし、食べると下痢になる、といったサイクルが続くと食べること自体が恐怖になり、生理的ストレス(後述)にもつながっていくのです。

(2)精神的ストレス

精神的ストレスとは、主に睡眠障害(不眠、眠りが浅い、早朝覚醒)と抑うつ症状(うつうつとして晴れない気分、気持ちの大きな落ち込み)を指します。眠れないことが頭痛を併発するなどの身体症状につながることもありますし、睡眠不足の脳は建設的な思考ができないため、仕事のパフォーマンスが下がることから落ち込み、うつ症状につながることもあります。

(3)生理的ストレス

生理的ストレスとは、人間の三大欲求である、食欲、睡眠欲、性欲が満たされないために感じるストレスのこと。ストレスから不眠が続くと「ぐっすり寝てすっきり起きたい」と思う欲求が叶わないですよね。これは、睡眠欲という三大欲求のひとつを満たすことができない状態です。

ストレスを感じることから不眠になり、不眠が生理的欲求を満たすことができずにさらなるストレスとなる……。このようにストレスは連鎖して増大していってしまうのです。

次ページ:ストレスによる食欲不振の改善法

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