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アーモンドの食べ過ぎが体に及ぼす影響とは?

鶴田加奈子

食べ過ぎ注意! 「アーモンド」の副作用

「アーモンド」の1日あたりの適切な摂取量がわかりましたね。では、それ以上に食べると体にどんなデメリットがあるのでしょうか?

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(1)食べ過ぎると太る

摂取量目安程度ならダイエット効果が期待できるアーモンドですが、高カロリーの食品なので多量に摂取すれば話は別です。一般的に間食で摂取してよいカロリーは必要摂取カロリー(※2)の1/10程度ですので、30粒以上摂取すれば確実に超えてしまいます。

※2 男性(30~49歳)が1日に必要なエネルギー量は2,650kcal、女性(18~49歳)の場合は1,950~2,000 kcal(参照:日本人の食事摂取基準 2015年版 厚生労働省)

(2)腹痛や便通の異常が出ることも

便秘によいとされる食物繊維ですが、一度に多量摂取するとお腹をこわし、腹痛を引き起こすことがあります。体質によっては食物繊維の過剰摂取によって余計に便秘がひどくなることもあるので摂取量には気をつけましょう。また、アーモンドは脂質が多いため消化吸収に時間がかかる側面も。胃腸に負担がかかり下痢になる可能性もあるので、いずれにしろ過剰摂取はしないほうがベターです。

(3)ヘルペスができる可能性がある

アーモンドなどナッツ類にはアルギニンというアミノ酸が多く含まれていますが、これがヘルペスウイルスの増殖を促すという研究があります。適切な摂取量であれば問題ありませんが、口唇ヘルペスを繰り返しているような人はアーモンドの過剰摂取は控えたほうがいいでしょう。

(4)ビタミンE過多による病気を発症

アーモンドに豊富に含まれるビタミンEは脂溶性ビタミンに分類されます。脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンとちがい、尿で体外に排出されないため、過剰に摂取すると体内に蓄積されてしまいます。ビタミンEの過剰摂取による症状として吐き気や下痢、肝機能障害、筋力の低下、骨粗しょう症などが報告されています。しかしビタミンEの摂取上限量は650mgで、アーモンドのみであれば2kg近く食べなければ越えないため、まず心配はありません。

(1)(2)(3)は、極端に多量に摂取した時に現れる可能性がある副作用です。アーモンドは適量で摂取していれば、女性の健康維持、美容効果に役に立つすばらしい食品なので、積極的に食生活に取り入れていきたいですね。

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