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【漢方座談会】クーラーで夏こそ冷える……。漢方医に聞く、「夏冷え」の原因と対策

夏なのに、手足が冷たい……。そんな経験はありませんか? 猛暑が予想されている今年。暑いとついつい冷たいものをとりすぎたり、冷房を強めたりしがちですよね。その結果、知らず知らずのうちに慢性的な冷えに悩む女性が続出しています。

そこで「夏冷え」をテーマに漢方座談会を開催! マイナビウーマン読者の早生莉さん(33歳)、亜沙実さん(26歳)、優衣さん(26歳)にどんなときに冷えを感じるか、不調の症状・対策について語ってもらい、さらに、たまきクリニックの院長・玉木優子先生に夏冷えの原因や冷えに効く漢方薬などについて教えてもらいました。

座談会参加者PROFILE (写真左から紹介)

早生莉さん(33歳/金融/事務職)
亜沙実さん(26歳/広告/企画職)
優衣さん(26歳/金融/事務職)

冷房がつらい……。働く女子の夏冷えの悩みって?

優衣さん オフィスがかなり寒いです。ビル全体で管理されているため、温度設定を変えることもできず……。カーディガンとひざ掛け用のブランケットが必需品です。

早生莉さん 私のオフィスは、場所によって温度差があり、寒い人と暑い人にわかれます。コピー機などのAV機器の近くは暑いみたいなのですが、私の席は寒いです。座りっぱなしのデスクワークということもあって、芯まで冷えている感じです。

亜沙実さん 私の会社は自分たちで設定温度が変えられるのですが、内勤vs外勤の攻防戦がいつも繰り広げられています(笑)。外勤の人からは「寒かったら、羽織ればいいじゃん」と言われ負けてしまうことが多く、オフィスは寒いですね。会社にはいつでも羽織れるように置きジャケットとひざ掛けが欠かせません。

優衣さん 電車も寒くないですか? 私は必ず、弱冷房車に乗るようにしています。

亜沙実さん 寒いんですけど、乗り換えにベストな車両に乗っているので、電車は我慢してます。

早生莉さん 私は毎朝、ダッシュして電車に駆け込むので、電車に乗った途端、汗が一気に噴き出てきます。その汗が徐々に冷えていく感じですね。

優衣さん 体温調整が難しいですよね。電車が寒くて、会社までの道のりは暑く、また会社が寒くて……。自分が暑がりなんだか寒がりなんだかわからなくなります。

早生莉さん 昔はそんなに冷えを感じなかった気がするんですけどね。

優衣さん わかります! 社会人になってから、冷えに悩まされるようになった気がします。真冬でも素足にミニスカの女子高校生とか信じられない!

★玉木先生に聞く! 夏冷えの原因は?

最近の建物は気密性が高く、エアコンが効きすぎています。暑いと血管はひらき、寒いと縮むのですが、屋外から室内に入ると、ひらいた血管に乗って冷気が全身を巡ってしまい冷える原因になります。この、夏特有の冷えを“冷房病”と呼びます。

また女性は生理周期による女性ホルモンの変化も影響しています。ストレスフルな生活を送っていると、このホルモンバランスも崩れてしまい、冷えの要因に。部分的な冷えは、服装が関わっていますね。女性はもともと男性に比べて10%ほど筋肉量が少ないため、冷えを感じやすいのですが、夏になると薄着になるので特に冷えやすいです。ただ「社会人になってから冷えに悩むように」とありますが、これは20代や30代になって体質や活動量が変わったことや冷房環境に長くいることからでしょう。若いころの薄着のつけが今出てきているわけではないです。昔から薄着だった方は、逆に冷えへの抵抗は強くなります。それよりも食生活のほうが、冷えやすい体質などに影響を及ぼしますので気をつけましょう。

(取材協力:玉木優子、取材・文:伊藤康江、座談会撮影:masaco)

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