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専門家 不調

便秘や下痢が交互に起きる! 混合型の過敏性腸症候群の対処法

岡宮裕

慢性的に繰り返す下痢や便秘、腹痛に悩まされる過敏性腸症候群。通勤電車のなかで突然、トイレに行きたくなったり、仕事に集中できなかったり……。社会生活に支障が出て、ひそかに悩んでいる人も少なくありません。過敏性腸症候群の対策を代官山パークサイドクリニックの岡宮裕先生に聞きました。

過敏性腸症候群の症状

■過敏性腸症候群には「下痢型」「便秘型」「混合型」の3タイプある

「過敏性腸症候群は原因に心あたりがなく、検査をしても異常が見つからないのに、下痢や便秘を日常的に繰り返す症状を指します。一般的に過敏性腸症候群に悩む人は全国で1200万人近くいるといわれています。また、女性では7人に1人がこの悩みを抱えているというデータがあります」(岡宮先生)

過敏性腸症候群には「下痢型」と「便秘型」、下痢と便秘が交互に起きる「混合型」の3タイプあるとか。

「下痢と便秘は正反対の症状ですが、どちらも大腸の動きに異常が生じたために起こります。下痢型は比較的若い男性によく見られ、便秘型は女性に多く見られます。もっとも多いのは混合型で、全体の約半数がこのタイプに分類されます。また、同じタイプがずっと続くとは限らず、下痢型が混合型に変わったり、混合型から便秘型に移行するケースもあります」(岡宮先生)

過敏性腸症候群の最大の原因はストレス。便秘や下痢などの症状があると、外出時も不安が尽きず、仕事もはかどらないなど、さらにストレスがかかり、腸の動きに悪影響を及ぼすという悪循環に陥ってしまうのだとか。

「腸を中心とする消化器官は“小さな脳”といわれるほど神経細胞の量が多く、環境の変化や心理的なプレッシャーをダイレクトに感じ取ってしまいます。こうした刺激に対して腸が過敏に反応した結果、腸が過剰に動いたり動かなかったりするんです」(岡宮先生)

■便秘薬や食物繊維は逆効果? 正しい対処法とは

では、どうすれば過敏性腸症候群を緩和・解消することができるのでしょうか。

「過敏性腸症候群は、いわば腸で知覚過敏が起こっている状態です。そのため、刺激を加えるのは厳禁。たとえば、味が濃いもの、油分や糖分が多いものは腸への刺激が強いのでなるべく控えましょう。また、アルコールはおなかを冷やし、腸の動きを悪くします。ただ、
嗜好品を完全に避けようとすると、それはそれでストレスになるため、お腹の具合が悪い時は少し量を抑えるよう心がけるといいでしょう」(岡宮先生)

「おなかにいい」とされている食べ物の中にも、過敏性腸症候群の場合は逆効果になるものがありました。

「腸内環境を整えるといわれている繊維質の中でも、ゴボウ・椎茸・玄米などの不溶性食物繊維は消化が悪く、腸に負担をかけてしまいます。こんにゃくなどの水溶性食物繊維の方が腸への負担は少ないですが、どちらにしてもお腹の調子がよくない時は控えめにしましょう」(岡宮先生)

さらに、気をつけたいのが市販の便秘薬や下痢止めとの付き合い方です。

「下痢や便秘は健康な人でもよく起こる症状ですし、“体質”だと思い込み、市販薬で対処しているケースも少なくありません。でも、市販薬を日常的に飲んでいると、知らず知らずのうちに腸に負担をかけ、症状が悪化することもあります。過敏性腸症候群は、原因やケアの方法などの正しい知識を持っていればコントロールすることができます。症状が続くときは内科や消化器科を受診してみてください」(岡宮先生)

(取材協力:岡宮裕、文:松澤夏織+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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