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【新連載】偶然再会した彼は、私の過去の汚点を知る人物で……

翌朝、急に学校へ行くことが怖くなり、
体がこわばって、どうしても玄関から、
外へ出ることができなかった。

罪の意識がとても強かったが、
母に「頭が痛い」というと
「じゃあ、薬を飲んで寝ていなさい」
と、すんなりと学校を休むことができた。

でも薬のおかげで午前中は寝ていられても、
お昼には罪悪感でいっぱいに。
そして明日はちゃんと学校へ行こう、と思うのだが。
翌朝起きると、やはり登校するのがひどく怖い。
その日も休み、翌日も頭が痛いと母に言うと、
さすがに3日目は心配して病院へ連れて行かれた。
しかし当然、何でもない。
なのにそれから、半月も学校を休んでしまった。

幸い、高校への推薦入学が決まっていたので、
休んだことで、人生への影響は何もない。
卒業式の前日と卒業式には登校して、
仲良しグループの友人たちと仲直りもできた。
おたがい何度も謝りあって、泣いて、
わだかまりはすぐに解けた。
でも卒業後すぐ引越しをしたので、
その後の交流はない。

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