【新連載】偶然再会した彼は、私の過去の汚点を知る人物で……
Story3 ★驚きの真相
あの頃、中学3年の3学期に不登校だったのは、
わたしだけじゃなかったの?
クラスの4分の1も学校に来ていないって、
どういう異常事態?
頭の中はクエスチョンマークでいっぱいだ。
「ほら3学期のウチのクラスって、
東城さんみたいな推薦入学組と試験入学組に、
何となく分かれてたじゃない。
で、試験入学組はみんなピリピリしてたから、
進路の決まった推薦入学組は、
学校に来なくなる子も多かったんだ」
「そう……だったんだ。知らなかった。
今の今まで、わたしだけが不登校だと思ってた」
霧が晴れるように、心が静まっていく。
まるで温泉に入ったように、
肩の力が抜けていくのもわかる。
「でも担任の先生からも特に、
電話とか訪問とかなかったでしょ?」
「うん。お休みするって、電話で連絡しただけ。
そっか。そういうことか」
たしかに、原くんの言うことに納得するしかない。