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【新連載】妊娠……? それはあまりにも突然の出来事で

産婦人科の診察後、わたしは大学時代の友人、
恵の家を訪ねた。
恵は大学時代に付き合っていた彼と、
すでに結婚していて2歳と3歳の子供がいる。

「こんにちは、涼子です」
「いらっしゃい!」
インターフォンを押すと、
恵の張りのある声と、ふたりの子供の元気な足音が、
バタバタと聞こえてきた。

「よく来てくれたね」
恵の笑顔は、大学時代から変わらない。
「ね、結果どうだった?」
「妊娠2カ月だって」
「やった! おめでとう」

祝福とともにいきなり抱きついてきた、
恵からは甘いミルクの匂いがした。
うれしかった。
そして恵のふたりの子供が
わたしの足元と腰のあたりに、
同じように抱きついてきて、
これもとても、うれしかった。

「創ちゃんもこんな風に、
お祝いしてくれるといいんだけどな」

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