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実は逆効果? 次なるイライラを呼び込む「ストレス出費」とは

花輪陽子

花輪 まず、気になるのは服飾費です。20代半ばという年齢を考えると、もちろんおしゃれも大切なのですが、毎月1~2万円ずつはちょっと使いすぎている感があります。

編集部 りんごさん自身も、「洋服は十分すぎるくらい持っていて、買う必要もないのに買ってしまっている」という自覚があるそう。ストレス発散! と思うと、つい衝動買いしてしまうそう……。

花輪 私自身もそうでしたが、買い物でストレス発散するという女性は少なくありません。ただ、衝動買いをしてしまったという罪悪感がまた次のストレスを呼び込むという悪循環に陥ってしまうことも。なるべくお金をかけずにストレス解消する方法をいくつか持っておくと安心です。

編集部 花輪さんはどんな方法でストレスを解消しているんですか。

花輪 最近ハマっているのはヨガです。公共の施設で開催されているヨガ教室に通っているので1回500円と値段も手ごろで、入会金や月会費などもかかりません。以前は肩こりがひどく、しょっちゅうマッサージに通っていたんですが、ヨガ教室に通い、継続的に体を動かすようになってから、マッサージいらずの体に(笑)。

編集部 それはいいですね。

花輪 りんごさんはカイロプラクティックの費用、月々2万円ぶんを医療費としてカウントしていますが、ここにも見直しの余地がありそうです。りんごさんに限らず、カイロプラティックやマッサージに定期的に通っているという人は、メンテナンスの方法を見直してみるのも手。“自分へのご褒美”としてのマッサージも楽しいですが、自分でケアできるようになると、費用も安く抑えられるし、体調のコントロールもしやすくなるので、試してみる価値はあると思います。

編集部 現在、りんごさんは毎月10万円を貯蓄しているものの、結局は取り崩してしまい、実際に貯められているのは月々5~7万円程度、という状態が続いています。月々の貯蓄額はまず、いくらぐらいに設定するのがいいのでしょうか。

花輪 手取り月収の10%くらいからはじめて、無理なく貯められるようになったら、15%、20%、と増やしていくのがオススメです。

編集部 この「手取り月収の10%」は、臨時出費などがあっても、手をつけずに取っておくお金ということですよね?

花輪 そうです。これとは別に、展覧会の出展費用や先生へのお礼など、金額がわかっているものは少しずつ貯めておくのがベター。まずは、昨年度の支出を参考に、書道ではいつ、いくらかかったかを把握します。その金額を固定費として計画的に用意するクセをつければ、いざというときに慌てずにすみます。お財布から出て行く金額は同じでも、あらかじめ準備しておくのか、行き当たりばったりで支払うのかで、気持ちの余裕が全然ちがうんです。

無意識の“ストレス支出”こそ、早めに退治を!

自分で「お金を使いすぎかも……」と気にしている項目が、必ずしもお金が貯まらない原因とは限りません。りんごさんの例でいうと、ストレス出費の洋服代や、カイロプラティック代にあたる費用が家計を圧迫しているケースがよくあります。試しに、カイロプラティックをヨガに置き換えたり、ショッピングのかわりにカフェでおしゃべりしたりするなど意識的にスイッチしてみると、意外としっくりくる代替手段が見つかるかも。図書館や公園など、公共の施設を上手に活用し、お金を使わずに楽しめるレジャーをいくつか持っておくことも、ムダ遣いからの自衛手段のひとつです。(花輪陽子)

※この記事は2013年07月09日に公開されたものです

花輪陽子

ファイナンシャル・プランナー。OL時代は借金200万円の“貯まらん女”だったが、2009年に「夫婦同時失業」を経験し、ファイナンシャル・プランナーに転身。『夫婦で一生に必要なお金がしっかり貯まる本』(PHP研究所)、『大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術』(朝日新聞出版)、『貯まらん女のお金がみるみる貯まる魔法のレッスン88』(マガジンハウス)、『貯金ゼロ 借金200万円! ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など著書多数。 http://yokohanawa.com/

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