シンデレラ症候群とは? 特徴と克服法【チェック項目付き】
「シンデレラ症候群」(別名・シンデレラシンドローム、シンデレラコンプレックス)という言葉を耳にしたことはありますか? 他者依存願望が強く、本来の自分を発揮できずにいる状態のことを意味します。今回は、この「シンデレラ症候群」について、特徴や克服法、自分がシンデレラ症候群かどうかを確認するチェックリストをご紹介します。
「シンデレラ症候群」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
過去にメディアで取り上げられていることも多く、特にいつか結婚したいと考えている女性なら知っておきたい単語です。
今回は、この「シンデレラ症候群」についてご紹介します。
シンデレラ症候群の意味
シンデレラというと、童話に描かれているヒロインをイメージしてしまいそうですが、そもそも「シンデレラ症候群」とはどういう意味なのでしょうか。
心理カウンセラーの大野萌子さんに、心理学の視点を交えて解説してもらいました。
シンデレラ症候群とは「他者依存願望が強く、本来の自分を発揮できずにいる状態」
「シンデレラ症候群」とは、男性に高い理想を抱き、経済的にも精神的にも頼りたいという依存願望を持ち続けている状態を指します。
童話『シンデレラ』のように、白馬に乗った王子様が現れて幸せにしてくれるのを期待することで、いわゆる「お姫様願望」と表現されるものです。
また他者依存が強く、本来持っている自分の能力を発揮できずにいる状態ともいえます。
ただ、最近は単に男性に依存するという意味合いだけにとどまらなくなっています。
自分の現状を憂い、「今の自分は本来の姿ではない」という葛藤を抱えつつ、(自分から変えようとするのではなく)外的な何かの助けを待っている状態を指すようになっています。
男性もシンデレラ症候群になるの?
依存性が高く、他力本願という意味合いでは、男性に当てはまることもあります。
パートナーである女性のほうが裕福であったり、地位や名誉があったりする場合に、「逆玉の輿」「髪結い亭主」「ヒモ」などという言葉が使われ、どちらかというと卑下されてしまいがち。
しかし、それらは男性の地位や収入が総じて高かった時代の言葉でもあり、今や男女平等の意識も強いので、「主夫」「イクメン」などプラスイメージで使われます。
そのため、男性でも「誰かに養ってもらい、不自由なく暮らしたい」という願望を抱くことは不自然ではありません。
さらに、シンデレラ症候群になりやすい男性の場合は社会的に欠陥があっても、「ありのままの自分を愛してほしい」「好きなことをしていたい」というような感覚を持っている場合が多いです。
これらは、定職に就かない、能力のあるなしに関わらず短絡的に事業を起こす、趣味に没頭する傾向が強い人などに多く見られる傾向です。
シンデレラシンドロームやシンデレラコンプレックスも同じ意味?
「シンデレラシンドローム」や「シンデレラコンプレックス」という言葉も、シンデレラ症候群と同じ意味を指す言葉です。
「症候群」は、英語で「シンドローム(syndrome)」といいます。
アメリカの女性作家であるコレット・ダウリングは、その著書内で、自分の人生を他者に任せて守られたいという心理状態などを「シンデレラコンプレックス」と名付けています。
これらのことから、シンデレラ症候群、シンデレラシンドローム、シンデレラコンプレックスは同じ意味合いといって良いでしょう。