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都会で大地震に遭ったら……ビルから離れる?中に入る?

東日本大震災の記憶も薄れていませんが、身を守るために最低限の知識を身に付けておくことは必須です。地震は天災で、いつ自分の身に降りかかるかは誰にも分かりません。どんな状況でもベストな選択が出来るよう、学習しましょう。

都会で地震に遭遇したら……いったいどうしたらいいの?

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ビルに入る? それとも……

都会に欠かせないものといえば、ビル。普段その中で仕事をしているという女性たちも多いはずです。どこを歩いてもビルばかりの状況で被災をしたら……とっさにどんな行動をとるのが正しいのでしょうか。

ビルの中に入れば、思わぬ落下物などから自分の身を守ることができそうです。しかしもしもビル全体が崩れてしまったら……と考えると、近づかない方が良さそうです。どうするのがベストなのかは、実はそのときの状況によります。

シーン別に紹介しましょう。

ビル内部で仕事をしている場合

地震が起きたとき、もしあなたがビルの中で仕事をしていたら、まずは慌てないでください。慌てて外に飛び出そうとするのは大変危険です。大きなビルや築25年以内のビルなら最新の免震システムが導入されていることも多いもの。

ビルの中にいる方が安全でしょう。窓ガラスや倒れてきそうな棚から離れ、デスクの下などに隠れて身を守ってください。揺れが収まった場合は、周囲の状況を確認しながら行動を開始しましょう。

ビルの外にいるときは?

では逆に、ビルの外にいるときはどう行動するのが良いのでしょうか。都会ならどこでも見かけるのがビルですが、その中に飛び込んだ方が良いのかどうか……迷うところです。

ビルの多くには窓ガラスがはめられています。実はこの窓ガラスこそが、地震の際に気を付けなければならないポイントです。建物全体が崩れることはまれでも、窓ガラスが割れ、飛散するケースは多いのです。こんな危険を避けるためには、できるだけビルから遠く離れる必要があります。

細かく砕けたガラスは、風にのって想像以上に遠くまで運ばれることも。油断しないようにしましょう。

周囲にビルが一つだけであれば、「遠く離れる」という選択も可能かもしれません。しかし見渡す限りビル!なんて景色も、都会では珍しくありません。こんなときは迷わず周囲のビルの中に飛び込みましょう。出来るだけ窓ガラスから離れ、頭部を守ってください。

入れるビルがない!

周囲は高いビルばかり……。でも、すぐに飛び込めるような場所がない! こんな状況に陥ってしまったら、近くの街路樹に身を寄せてください。街の景観のためと思われている街路樹には、実は防災機能も期待されています。

倒れてくる建物などから、あなたを守ってくれることでしょう。小さな落下物を受け止めることはできないので、カバンや上着で頭をしっかり守ってください。

都会で地震に遭遇したら、街全体が凶器となることを頭に入れておきましょう。どこが危険でどこが安全なのかを普段から意識しておくことで、いざというときにも素早く行動できますよ。

※この記事は2014年10月01日に公開されたものです

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