相手に贈り物を贈る際のマナーのタブー
日本には、一年を通して様々な「贈り物の文化」があります。それぞれのマナーなど、難しいことも多いものですが、きちんと出来てこそ一人前のオトナ女子だと言えるでしょう! 相手に贈り物をするときにぜひ知っておきたい、基本的な事項を紹介します。
【もらっても処分に困る贈り物1位「名前入りの皿」】
目上の人へのタブーです
お中元やお歳暮は、日頃の感謝をこめて贈るもの。普段お世話になっている、取引先の方や会社の上司、また親戚など、目上の方に送る機会も多いものです。そこで覚えておきたいのが、目上の人に贈ってはならないとされているタブーな品物についてです。
まず、「何を贈れば良いのか分からない!」なんてときに選びがちな商品券ですが、目上の人に贈るのはマナー違反だとされています。「せっかくだから、本当に喜んでもらえるものを購入して欲しい」という気持ちで贈っても、相手には「何でも好きなものを買いなさい」と、上から目線で言われているように感じさせてしまうからだと言われています。
もちろん同様の理由で、現金や各種金券もNGとされています。
タイミングが重要!
さて贈り物をするときには、決められた時期を守ることも大切です。ただお中元やお歳暮は、地域によって贈る時期が異なるケースもあるので注意しましょう。
お中元を贈る時期は、関東なら7月上旬、関西なら7月下旬から8月上旬だと言われています。特に気を付けたいのが、遠方の方にお中元を贈る場合です。相手の地域での「一般的な時期」に合わせて手配をしましょう。お歳暮を贈る時期は、関東なら12月初旬から年末まで、関西なら12月下旬ごろが一般的です。
もしもこのタイミングを逃してしまったら、「お中元」や「お歳暮」と記載せず「暑中御見舞」や「残暑御見舞」、「御年賀」や「寒中御見舞」として贈りましょう。
お中元・お歳暮のお礼は
贈り物をもらったときにはお返しを、というのが一般的ですが、お中元やお歳暮は「お祝い」ではなく「感謝の気持ち」なので、お返しは必要ありません。しかし、頂いたことへのお礼だけは忘れてはいけません。こんなときに使えるのが、お礼状です。
頂いたものや心遣いへの感謝、また相手を気遣う言葉を、丁寧にしたためましょう。
せっかく「贈る気持ち」があっても、マナーを間違えるとそれは正しく伝わりません。ぜひマナーを守って、気持ちの良い贈り物を実践してくださいね。
※この記事は2014年10月01日に公開されたものです