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2021年10月26日 17:14 更新

離乳食の作り方|基本となる6つの調理法とおかゆやペーストのレシピ【管理栄養士監修】

離乳食は大人の食事とは異なるもの。離乳初期・中期・後期・完了期の発達段階によって適したかたさや調理方法が違ってきます。慣れない離乳食作りに悩むママ・パパに向けて、料理の専門家が離乳食作りの基本をお伝えします。

離乳食のステップに合わせた基本の調理法6つ

離乳食は、赤ちゃんの発達に合わせて、使う食材や量、かたさなどを調整する必要があり、その時々で調理方法も変わってきます。離乳食の進み具合に合わせた基本の6つの調理法を見ていきましょう。

離乳食の基本の調理法

裏ごしする

赤ちゃん用に裏ごしされた離乳食

離乳食の開始時期には必須の調理法です。茹でた後に裏ごしすることで、なめらかで飲み込みやすくなります。

■裏ごしのコツ■
・いも類は茹でた後、熱いうちに裏ごしすると簡単になめらかになります。網の裏に付いているものも、すくいとって全て使いましょう。
キャベツや白菜など繊維の多い野菜を裏ごしする際は、やわらかく茹でた後、やはり熱いうちに。繊維は口に残りやすいので、特に丁寧に裏ごししましょう。

すりつぶす

すりつぶして赤ちゃんが食べやすいようにした離乳食

魚など、パサついたものをなめらかにする下ごしらえに便利な調理法です。

■すりつぶしのコツ■
・白身魚は茹でてほぐした後、すりつぶします。そのままではパサついて飲み込みにくいので、ゆで汁やだし汁を加えてのばします。

・いも類や根菜をすりつぶす際は、茹でて熱いうちに。すり鉢の溝に入り込んで量が減ってしまうので、少し多めに用意しましょう。

すりおろす

赤ちゃんが食べやすいようにすりおろしした離乳食

繊維を断ち切り、なめらかにするのに便利です。

■すりおろしのコツ■
・にんじんや大根などの根菜は、茹でてからすりおろすとなめらかになります。

・ほうれん草やキャベツなどの葉物野菜は、茹でて棒状に凍らせた後にすりおろすと楽に調理できます。あらかじめ調理してある市販の冷凍野菜を使っても便利でしょう。

つぶす・ほぐす

赤ちゃんが食べやすいようにつぶしたり・ほぐざれた食材

7~8ヶ月ごろの離乳中期に適した調理法です。

■つぶす・ほぐすコツ■
・いも類や根菜は、あらかじめ茹でておいたものをポリ袋に入れ、手やすりこ木を使って押しつぶします。または、スプーンやフォークの背でも簡単に押しつぶせます。

・茹でた白身魚や豆腐、バナナなども、スプーンなどを使って押しつぶすと楽です。

・鶏のささみは、茹でた後に繊維に沿って手でほぐしましょう。そのままではパサつくので、食べさせる際はゆで汁やだし汁を加えてのばし、とろみをつけてください。

きざむ

赤ちゃんの離乳食用に食材をきざむ

離乳中期から必要な調理法です。赤ちゃんの発達度合や食材によってきざむ大きさを変えていきます。

■きざみのコツ■
・にんじんなどの根菜は、大きめに切って茹で、離乳中期(7~8ヶ月ごろ)以降は粗くつぶすか、みじん切りにしていきましょう。離乳後期(9~11ヶ月ごろ)以降は多少粗くきざんだり、半月状などでも構いませんが、丸呑みすると危険な大きさ・形状にはしないようにしましょう。

・ブロッコリーは、離乳中期(7~8ヶ月ごろ)は穂先だけをきざみます。離乳後期(9~11ヶ月ごろ)にはやわらかく茹でた小房全体をきざみましょう。

・ほうれん草など繊維の多い葉物野菜は、茹でて縦にきざんだ後、横にもきざんで繊維を断ち切り、食べやすくします。

のばす・とろみをつける

赤ちゃんが食べやすいように食材をのばす・とろみをつける

パサついた食材や、少し大きめに切った食材を食べやすくする調理法です。水溶き片栗粉やベビーフードなどでとろみをつけます。

■のばしたり、とろみをつけるコツ■
・とろみの基本は水溶き片栗粉。片栗粉と水を1:1の割合で混ぜ、火にかけて調理した材料に溶かしてとろみをつけましょう。電子レンジの場合、600Wで5~10秒温めることを数回繰り返し、好みのとろみになったら食材を加えるだけなので便利です。

・水溶きや加熱の必要なく、ふりかけるだけでとろみがつけられる製品もあり、時間がないときに便利ですね。

・他に、じゃがいも、さつまいも、バナナ、ヨーグルトなど、とろみのある食材でとろみをつける方法も。いも類は、肉じゃがなど昔からパサつく食材と一緒に調理されることが多いですよね。バナナは甘みがあるので、赤ちゃんの苦手な食材と合わせることで食べやすくすることもできます。プレーンヨーグルトは、肉や魚などのパサつきがちな食材や、赤ちゃんの苦手な食材のとろみづけに便利です。

離乳食作りのために揃えたい道具

離乳食作りでは食材を切ったり茹でたりするだけでなく、裏ごしたり、すりつぶしたりといった調理が発生します。離乳食を作るうえで必要なもの、あったら便利なものをリストにしました。参考にしてください。

必要なもの

フィーディングスプーンは赤ちゃんに食べさせるためのスプーンです。離乳食には、段階によって舌や歯ぐきの使い方を学び、ものを食べる練習をする意味もあります。できれば専用のものを用意するとよいでしょう。やわらかい素材のものがおすすめ。

あったら便利なもの

裏ごし器、すり鉢、すりこぎ、おろし金などは、あると便利です。また、ハンドブレンダーがあると、裏ごしたりするときに楽になりますよ。

ここで紹介した道具については、以下の記事で詳しく説明していますので、併せてチェックしてみてください。▶離乳食で必要なもの&あったら便利なものリスト

基本のおかゆとだし(スープ)の作り方

離乳食においておかゆは基本中の基本。軟飯へと移行する完了期の後半まで続くメインの主食となります。

また、さまざまな食材をのばし、とろみをつけるうえで欠かせないのが野菜スープなどのだし。長期にわたり必要となる、離乳食の基本料理「おかゆ」と「だし」の作り方を見ていきましょう。

おかゆの作り方

離乳食の始まりはつぶしがゆから。その後、発達に合わせて全がゆ(5倍がゆという場合も)と進めていき、離乳後期の後半には軟飯に移行します。

赤ちゃんの離乳食のおかゆの作り方
 ■おかゆ・ごはんの目安■
基本のつぶしがゆの作り方を見ていきましょう。
つぶしがゆ

<つぶしがゆ:米からの作り方>
材料:米1/2カップ、水5カップ(1000ml)

① 米をとぎ、ざるにあげる
 ※30分ほどおくと、米の表面についた水分が芯まで浸透し、ふっくらとした仕上がりになります。
② 鍋にといだ米と水を入れ、フタをして中火で煮る。沸騰したら弱火にし、さらに50分ほど煮る。途中で水分が足りなくなったら、水を加える
③ やわらかく煮えたら火を止める。フタを閉めたまま10~20分ほど蒸らす。蒸らし終わったら、裏ごしするか、なめらかにすりつぶす

<つぶしがゆ:ご飯からの作り方>
材料:ご飯 大さじ2、水150ml

① 鍋にご飯と水を入れて中火にかけ、ご飯をよくほぐす
② 沸騰したら弱火にし、フタを閉めて15~20分ほど煮る
③ やわらかく煮えたら火を止め、フタをしたまま10~20分ほど蒸らします。蒸らし終わったら、裏ごしするか、すりつぶしてなめらかにする

<つぶしがゆ:炊飯器での作り方>
材料:米1/2カップ、水5分がゆの目盛りまで(炊飯器の設定に合わせる)

① 米をとぎ炊飯器に入れ、5分がゆの目盛りまで水を入れる
② メニューから「おかゆモード」を選んで炊く
③ 炊き上がったら裏ごしするか、すりつぶしてなめらかにする


離乳食のおかゆについてくわしくはこちら
▶離乳食の基本「おかゆ」の作り方|つぶしがゆ~5倍がゆ
▶炊飯器で作る離乳食のおかゆ!容器は?保温できる?

パン(パンがゆ)の作り方

赤ちゃんの離乳食のパン(パンがゆ)の作り方
Lazy dummy

パンがゆは原材料がはっきりしているものなら6ヶ月ごろから食べさせることもできますが、乳製品や油、塩などを使っているため、あまり急ぐ必要はありません。7~8ヶ月ごろの離乳中期から始めてもいいでしょう。

<時期ごとの作り方>
●離乳中期(7~8ヶ月ごろ)
① 食パンを包丁で細かくきざむ
 ※手でちぎると、つぶれたり、かたまったりしやすいので、包丁を使うのがおすすめ!
 ※最初にトーストしておくと、水分を加えたときに早くふやけるのでおすすめです。
② やわらかく煮る

●離乳後期(9~11ヶ月ごろ)
① 食パンを包丁で細かくきざむ
② お湯、またはミルクでさっと煮る
 ※このころには、野菜や魚などの具も一緒に煮るといいでしょう。

●離乳完了期(1歳~1歳半ごろ)
① 軽くトーストする
② 手づかみ食べしやすいようにスティック状に切る
 ※パンがゆにしなくてもそのまま食べられるようになります。


離乳食のパンついて詳しくはこちら▶食パンを使った離乳食レシピ!いつからOK?耳の食べ方は?

うどん(うどんがゆ)の作り方

赤ちゃんの離乳食のうどん(うどんがゆ)の作り方
Lazy dummy

離乳初期の後半、6ヶ月以降から始めます。初めは裏ごしして、とろとろのペースト状にしましょう。乾麺のうどんを使う場合は、塩分が多いのでつゆなどで味をつける必要はありません。最近は塩を使っていない麺もあるので、活用するといいでしょう。

<時期ごとの作り方>
●離乳初期(6ヶ月過ぎ)
① パックのゆで麺やチルド麺のうどんを表示の2倍程度を目安に、やわらかく茹でる
② 茹で上がったら冷水に浸してしっかり洗い、ぬめりを取り、塩分もなるべく取り除く
③ ざるにあげて水けを切ったら、細かく刻む
④ 裏ごしてお湯でのばすか、すり鉢に入れ、お湯でのばしながらすりつぶす

●離乳中期(7~8ヶ月ごろ)
離乳初期の1~3の工程はそのまま。
ざるにあげて水けを切ったら2~5mmほどの大きさにきざみます。かたさは指で簡単につぶせるくらいが目安です。

●離乳後期(9~11ヶ月ごろ)
きざむ大きさを1cmほどにします。かたさは中期同様、指で簡単につぶせるくらいを目安に。

●離乳完了期(1歳~1歳半ごろ)
指でつぶせるやわらかさに茹で、2~3cmの長さに切ります。


離乳食のうどんについて、詳しくはこちら▶離乳食にうどんはいつからOK?初期・中期・後期・完了期のおすすめレシピ

だしの作り方

赤ちゃんの離乳食のだしの作り方
Lazy dummy

だしは、料理の味を調える基本ベースとなるもの。調味料の使用を控えたい離乳期には、風味づけの重要な要素となります。特に、野菜数種類のうま味がたっぷり出た野菜スープは、離乳初期から幅広いメニューに使えるだしです。また、食材をのばしたり、とろみをつけるうえでも便利です。

野菜スープやかつおぶし、昆布だしからはじめ、鶏肉や牛肉などのだしを徐々に使っていくといいでしょう。

<野菜スープの作り方>
① にんじんや玉ねぎ、キャベツなど、3~4種類の野菜を、それぞれ1cm大に切る
② 鍋に切った野菜と水を入れ、中火にかける。かぼちゃなど煮くずれしやすい野菜は、煮立ってから入れる
③ 煮立ったら弱火にし、さらに20分ほど煮る
④ こし器やペーパータオルを敷いたざるにスープをあけ、こしたら出来上がり

完成した野菜スープは、冷蔵庫で3日、冷凍庫で1週間ほど保存できます。

<かつおだしの作り方>
① 沸騰したお湯にかつおぶしを入れ、さっと煮てすぐに火を止める
② こし器やペーパータオルを敷いたざるにあけ、こす

<昆布だしの作り方>
① 水の状態から昆布を入れ、沸騰直前に取り出して火を止める

だしは、離乳食だけのために作るのも手間なので、味噌汁など大人の食事にあわせて一緒にとるといいでしょう。


離乳食のだしについて詳しくはこちら▶離乳食のだしはいつから? オススメのあわせだしとは

基本の野菜ペーストの作り方

離乳食の初期で野菜を使用するときは、野菜をやわらかくゆでて「ヨーグルト状」にします。すりつぶしたり裏ごしをすることで、つぶつぶ・ざらざらした食感がなくなり、赤ちゃんが飲み込みやすくなります。初期から食べられる野菜のペーストのレシピをご紹介します。

離乳食の野菜について詳しくはこちら▶離乳食の野菜はいつから?何から?おすすめの順番・進め方と調理テク

にんじんペーストの作り方

にんじんペースト
<材料(1回量)>
・にんじん 20g程度
・水 2カップ

<作り方>
① にんじんは皮をむき、1cm程度の輪切りにする
② 小鍋ににんじんと水を入れ、くたくたになるまで(約7~8分)茹でる
③ すり鉢ですりつぶしたり、裏ごしをする
④ 湯(分量外)でのばしてポタージュ状にする

 ■ワンポイントアドバイス■
関連記事▶にんじんを使った離乳食レシピ!やわらかさの目安やレンジのコツは?

キャベツペーストの作り方

キャベツのペースト
<材料>
・キャベツ 5cm角程度に切り分けたもの1枚

<作り方>
① キャベツは芯の部分や硬い葉脈を取り除き、色の濃い部分をとりわけ、やわらかくなるまでじっくり茹でる
② すりばちでやわらかくなるまですりつぶすか、ブレンダーにかける(ブレンダーにかける場合は野菜スープや水を少々加える)

 ■ワンポイントアドバイス■
関連記事▶離乳食のキャベツはいつから?初期からのレシピや調理のポイント

離乳食の上手な作り置きと保存方法

離乳食を冷凍保存する際は、以下の6つの基本を心がけるようにしましょう。

離乳食の冷凍の基本

1. 材料が新鮮なうちに冷凍する
食材に限らず、新鮮なうちに冷凍した方がおいしさはもちろん、解凍して使用する際の鮮度も保てます。これは、調理する前でも後でも同じこと。調理後は、冷めたらすぐに冷凍しましょう。

2. 清潔な状態で冷凍する
離乳食は食べる量が少ないので、どうしても食べ残しが出てしまいがちです。その際、唾液がつく食べかけを保存するのは、衛生上よくありません。多めに作ったら、食べる分を取り分けてから、残りを冷凍するようにしましょう。

3. 密閉してから冷凍する
冷凍時に空気が入り込むと、味が落ちる最大の原因となります。冷凍する際は冷凍用保存袋に入れたり、ラップで包むなどして、できるだけ空気を抜くようにしましょう。

4. 保存は1回分ずつ小分けにして行う
解凍するときのことを考え、あらかじめ1回分ずつに分けてから保存しましょう。小分けの容器に入れたり、ラップで包むほか、冷凍用保存袋に入れてから箸などで1回に使う量ごとに分けるように “すじ目” をつけると便利です(凍りかたまった状態でも、必要な分を取り分けられる)。また、ラップで棒状に包み、解凍の際に一回分ずつ折って取り出す方法もあります。

5. 一週間で使い切る
赤ちゃんは抵抗力が弱いため、離乳期は特に衛生状態には注意が必要です。冷凍保存は一週間を目安に使い切るようにしましょう。保存容器や袋に冷凍した日付と食材を記入しておくとわかりやすいですね。

6. 必ず再加熱してから食べさせる
解凍の際は、必ず加熱しましょう。常温での自然解凍や、解凍したものをそのまま食べさせるのは避け、凍ったまま加熱した後に食べさせることを徹底してください。


離乳食の冷凍について詳しくはこちら▶離乳食の冷凍保存|食材別テクニックと便利な冷凍容器

まとめ

パパが離乳食を作っている様子を見守るママと赤ちゃん
Lazy dummy

初めての離乳食作りはわからないことも多く、最初は手間取るかもしれません。でも、基本さえ押さえれば、すぐに慣れるでしょう。コツは、多めに作って1回分ずつ保存しておくこと。冷凍保存した食材は、1週間程度で使い切ることも忘れないようにしましょう。月齢や発達に合った食材と調理法、味付けで、赤ちゃんが食べやすくしてあげることも大切です。大

(文:マイナビ子育て編集部、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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