離乳食の後期(生後9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月ごろ)の進め方は?カミカミ期の量とかたさ【管理栄養士監修】

離乳食の後期(生後9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月ごろ)の進め方は?カミカミ期の量とかたさ【管理栄養士監修】

食事・散歩・睡眠などの生活リズムが整い、2回食にも慣れる離乳後期。親御さんも離乳食づくりにだいぶ慣れてきたと思いますが、3回食に進むタイミングなど新たな疑問もわいてきます。今回は離乳後期の量や調理のポイントなど、この時期の離乳食の進め方のコツをお伝えします。


離乳食の後期はいつごろから? 離乳後期=カミカミ期⁉

離乳初期(月齢目安:5〜6ヶ月ごろ)、離乳中期(月齢の目安:7〜8ヶ月ごろ)に続き、離乳後期は生後9ヶ月から1歳未満のころとなります。

食べムラも見られるように

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生後9ヶ月にハイハイができるようになったり、10ヶ月ごろにはつかまり立ちや伝い歩きを始め、また、後追いが始まることもあるでしょう。

一人遊びが盛んになり、これまで以上にいろんなものに興味を示すようになるころです。同時に「遊び食べ」が始まることも。食べ物で遊んだり、スプーンを床に落としてみたり、わざと飲み物をこぼしたり……なんて行動が見られるかもしれません。また、このころは微妙な味の違いがわかり始めるので、食べムラが出てきてなかなか食事が進まなくなることもあるでしょう。

一方で、拍手やバイバイなど、簡単な動作なら“大人のまねっこ”ができるようになってきます。「いただきます」や「ごちそうさま」など、食事のあいさつを日常的にできるといいですね。

離乳中期は「カミカミ期」⁉

離乳初期のころは「ゴックン」と飲み込むのがメイン、離乳中期ごろは舌と上あごで食べ物を「モグモグ」押しつぶして食べていた赤ちゃんも、離乳後期ぐらいになるとバナナぐらいのかたさであれば、歯ぐきで噛みつぶして食べられるようになります。その様子から、一般的に「カミカミ期」と言ったりします。

離乳後期の進め方

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「カミカミ期」と呼ばれる離乳後期は、発達段階に合わせて少し歯ごたえのあるかたさに進めていく時期。それともに、1日の食事回数も2回から3回に増やします。3回食にするタイミングや食べさせ方のコツ、調理のポイントなど、離乳後期の具体的な進め方と知っておきたい注意点を見ていきましょう。

3回食への移行のタイミングと進め方

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2回食が定着し、生活リズムも整ってきたら、いよいよ3回食に進む時期。厚生労働省の資料「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂)」でも、3回食をスタートする目安時期は生後9ヶ月ごろからとしています[*1]。

ただ、これはあくまでも目安であり、食欲、進行具合などには個人差があります。月齢だけにとらわれず、様子を見ながら無理のないように進めていきましょう。

例えば、9ヶ月を過ぎてもあまり食事に集中できず、少食である場合などは、2回食にこだわらず「足りない分は回数で補う」ということも必要かもしれませね。

3回食スタートのサイン

具体的には、以下のような状況が整えば3回食への移行サインと考えてもいいでしょう。

・生後9ヶ月を過ぎている
・生活リズムが整い、2回食の時間がとれるようになる

回数が増えれば食べるチャンスも増える

1回の食事量がなかなか増えなかったとしても、3回食に進めても問題ありません。むしろ、回数が増えると「食べるチャンスが増える」ので、1日に食べる量を回数でカバーすることができます。何回食べるかということだけに神経質にならず、1日に必要な全体量を考え、食べたそうにしていたら食事回数を増やしてあげるといいでしょう。

3回食のスケジュールの立て方

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2回食同様、3回食にも「絶対これ!」という決まったスケジュールはありません。これまでの生活リズムをできるだけ崩さないよう、3回のリズムをつくっていきましょう。

1日3食というのは大人と同じですが、大人の時間に合わせる必要はありません。ただ、大人と赤ちゃんの食事時間を合わせられると、食卓の楽しさが赤ちゃんに伝わり、食べることに関心を持ちやすいので、1日の中で1食くらいは一緒に食べられるといいですね。

離乳食の3回食はいつから?始め方や進め方など【管理栄養士監修】

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/2856

2回食が順調に進み、落ち着いたら次は3回食に増やしてみましょう。「いつから3回食を始める?」「1回の量も増やしていくの?」などのママの疑問を解説します。

離乳後期の進め方の基本と注意点

次に、この時期に押さえておきたい進行のポイントを見ていきましょう。

1日のトータルバランスを考えた献立を

9ヶ月ごろになると、母乳やミルクだけではエネルギーが足りず、その多くを離乳食からとる必要があります。離乳中期よりさらに食べられるものが増えるので、主食・主菜・副菜がそろう献立を意識してあげるといいですね。とはいえ、毎食ごとに完璧さを求めるのは無理なもの。「2~3日のトータルでバランスをとる」ことを考えましょう。

フリージングやベビーフードも活用し、できるだけ手間をはぶく工夫で負担なく進められるといいですね。

離乳後期の授乳

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3回食に進むと栄養摂取は離乳食が中心となってくるので、母乳やミルクの量・回数はこれまでより減ってきます。「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂)」によると、1日3回の離乳食の後に母乳、または育児用ミルクを与え、離乳食時とは別に育児用ミルクは1日2回ほど与えるとしています[*1]。

なお、フォローアップミルクは母乳の代替品ではありませんので、育児用ミルクから切り替える必要はありません。食事をあまり食べなくて心配なときや、離乳食でまかないきれない鉄分やカルシウムを補う意味で、離乳食を作るときに牛乳の代わりとして使用してもいいでしょう。フォローアップミルクをごくごく飲むのは1才を過ぎてからにします。

手づかみ食べにもチャレンジ

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離乳後期の後半(10~11ヶ月ごろ)は、手づかみ食べも盛んになる時期。手づかみ食べは、手で触ることでかたさや手触り、温度などを感じられます。また、手で口に運び前歯でかじりとることで、自分なりの一口量や噛む加減などを身に付けていきます。

ただし、噛めるようになったからと言って、喉に詰まる危険がなくなったわけでは決してありません。特にミニトマトやぶどうなど球体の物は窒息のリスクが高い食べ物なので、そのまま与えず必ず1/4以下の大きさにカットしましょう。

量・大きさ・かたさの目安と調理法

離乳後期になると、食べ物を歯ぐきで噛んでつぶすことができるくらいに発達が進みます。

大きさとかたさ

食材は5~8mm大を目安に切り、指でつぶせるくらいのやわらかさに調理しましょう。肉や魚は細かくほぐしてとろみをつけます。繊維の多い野菜やパサついた食材も、飲み込みやすいようとろみをつけましょう。

手づかみしやすい形に

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手づかみ食べにチャレンジできる時期になったら、手で持ちやすいメニューにしてあげましょう。例えば、おにぎりや、やわらかく茹でたスティック野菜、手のひらサイズのおやきやパンケーキなど。混ぜ合わせる食材のバリエーションを変えると、栄養バランスもとりやすいです。

量と大きさ・かたさの目安

種類 分量 大きさ/かたさ
炭水化物
(ご飯・麺類・パンなど)
・5倍がゆ90g、軟飯80g
・食パン25~30g
・うどん60~90g
・いも類30~40g
5倍がゆから、慣れてきたら水分を少しずつ減らして軟飯に
パンは少ししめらせて1cm大に
めん類は1cm大に切る
ビタミン・ミネラル
(野菜・果物など)
30~40g 指でつぶせる程度のやわらかさにし、根菜は薄さ5㎜程度の薄切りに切ると食べやすい
根菜はかたいまま角切りにすると丸呑みする可能性もあるので注意
葉野菜は2~3mm四方にきざむ
たんぱく質
(白身魚・卵黄など)
・肉や魚15g
・全卵1/2個
・豆腐:45g
・乳製品:80g
肉や魚はやわらかく茹で、肉はすりつぶしたり、やわらかく練りこんだりする
魚は5~8mm大にほぐす
豆腐は5mm〜1cm程度に切る

離乳後期によくある悩みQ&A

最後に、この時期によくある疑問と悩みに専門家がお答えします。悩みが解消されないときは、1人で悩まずにかかりつけの小児科や地域の保健師さんに相談しましょう。

離乳食より母乳やミルクをほしがってしまう

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この時期は、母乳やミルクだけでは栄養が足りません。離乳食をなかなか食べてくれないときは、調理法を一度見直してみましょう。もしかしたら、味ではなく食べにくくて嫌がっている可能性もあります。

食べ物のかたさや形状を見直し、赤ちゃんが負担なく食べられるよう調理方法を工夫してみてください。それでも食べないときは、地域のサポートなど、専門家に相談してみましょう。

食べることに集中してくれないときは?

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まずは、食べる時間が空腹のタイミングか、スケジュールを見直してみましょう。前の離乳食や授乳から時間が開いていないと、空腹を感じなくて食べる意欲がわかないことも。

また、テレビやおもちゃ、絵本などが目の前にあると、そちらに気を取られて食べることに集中できなくなってしまいます。スケジュールの見直しと共に、食べる環境も整えましょう。

ただ、この時期はさまざまなことに興味を持つ時期なので、しっかり環境を整えても途中から遊び出してしまうことがあります。赤ちゃんの集中力は長く続きません。食事の時間は20~30分と決め、時間内に食べ終わらず、赤ちゃんも食べることに集中していない場合は、「ごちそうさま」のあいさつをして切り上げてしまいましょう。

少量しか食べられていないときは、次の授乳を少し早めたり、食べたがるそぶりがあればそのときに改めて再開してください。

噛まないで丸呑みしてしまう

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噛むことに慣れていないときは、口の幅より大きめのサイズの「手づかみメニュー」をあげてみましょう。前歯でかじりとることで、咀嚼(そしゃく)のスイッチが入ります。うまくできないこともまだまだありますが、チャレンジできることがいいので、大きめの食べ物をかじりとり、歯ぐきでつぶす体験をたくさんさせてあげてください。

ベビーフードばかりになるのは問題?

赤ちゃんの中には、手作りのものよりベビーフードを好んで食べる子もいます。味つけやかたさが好みなのかもしれません。おかゆにベビーフードを混ぜたり、ベビーフードを活用したメニューを考えるなど、うまく使ってみましょう。ベビーフードを味見して、似たような味つけを試してみる方法もあります。

それでも食べてくれなかったり、これまで手作りのものを食べていたのに急にベビーフードじゃなければ食べてくれなくなったという場合は、今はそういう時期と割り切ってしまいましょう。好みは変わってくるので、焦らず待ってみてください。

まとめ

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離乳後期は、2回食から3回食に移行する変化の時期。いよいよ大人の食事リズムに近づいてきますね。3回食へのステップは月齢がひとつの目安になりますが、もっとも大切なのは赤ちゃんのペースに合わせること。様子を見ながら進めていきましょう。このころには、手づかみ食べによって自分で食べる練習も徐々に始めていきたいですね。楽しく食べられる環境をつくってあげて、食べたいという意欲をサポートしてあげましょう。忙しい中、毎日の離乳食作りは大変なものです。完璧を求めず、ベビーフードやフリージングなども活用し、できるだけ負担のないレシピで大人も楽しんで進めていけるよう工夫してください。

(文:マイナビウーマン子育て編集部、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

この記事の監修者
川口由美子 先生(管理栄養士/母子栄養指導士)
一般社団法人母子栄養協会 代表理事
女子栄養大学 生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/

参考文献
[*1]厚生労働省の資料「授乳・離乳の支援ガイド Ⅱ-2 離乳の支援」
https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

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