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2021年01月20日 19:56 更新

離乳食のさわらはいつから?後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

赤ちゃんの離乳食でさわら(漢字で書くと「鰆」)を取り入れられるのはいつごろでしょうか。今回は「白身魚?赤身魚?」「皮はとる?」などさわらを調理する際の疑問について解説するとともに、さわらを使ったおいしい離乳食レシピをご紹介します。

さわら、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

さわらの離乳食での開始時期 いつから?
さわらは脂が多い魚なので、離乳中期までは食べさせるとしても控えめにしましょう。

・初期の調理:脂が多いので与えない
・中期の調理:熱湯で茹でて脂を落とし、細かくほぐす
・後期の調理:加熱して細かくほぐす
・完了期の調理:加熱してほぐす

 ■ワンポイントアドバイス■

さわらははどんな魚? 旬と栄養素

さわらの旬はある?

さわらははどんな魚? 旬と栄養素

さわらの旬は地域によって異なり、駿河湾以北では晩秋から冬にかけて、瀬戸内や関西では水揚げ量が多くなる春が旬と言われています。

さわらの特徴

他の赤身魚に比べて臭みが出にくいです。また、身がしっとりしていますので、魚が苦手な人でも食べやすいです。脂質はやや多めなので離乳期には茹でたりして脂を減らす工夫をする方がいいでしょう。

離乳食のさわら、下処理・下ごしらえの方法

加熱のコツ

さわらは赤身の魚の中でも淡白な味わいであるため、白身魚のように煮付けなどでもおいしく食べられます。

さわらで注意すべき点

離乳食のさわらの処理で注意すべき点

さわらの切り身には骨がついていることがあります。離乳食として調理する際には骨の混入に注意しましょう。

 ■ワンポイントアドバイス■

さわらの離乳食、よくある疑問

さわらは白身魚?赤身魚?

さわらは白身魚?赤身魚?

白身魚と赤身魚には絶対的な分類基準はありませんが、魚肉の色が一つの判断基準となっています。
魚肉に赤い筋肉色素を一定量含むものを赤身魚としています。さわらの身はうっすらピンク色。これは、赤身魚に特徴的な筋肉色素を含んでいるためで、食品学上では赤身魚と考えられるケースが多いです。

冷凍保存してもいい?

さわらは脂が多めの魚です。茹で調理など脂が落ちる処理をしたものをほぐせば冷凍できます。
焼き調理など脂が多く残った状態のものを冷凍保存すると、再加熱後に脂が劣化し、風味が悪くなります。

さわらの皮はとった方がいい?

さわらの皮はとった方がいい?

さわらの皮は薄くやわらかく、鱗なども残りにくいため、ついたままでも問題ないでしょう。皮の部分に脂が多いため、旬の脂が乗ったものをフライパン調理する場合、は皮を外すことで脂っこさを軽減できます。

さわらの離乳食レシピ! 後期・完了期

さわらの離乳食レシピ! 後期・完了期
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<離乳後期のレシピ>さわらの船場汁

材料(作りやすい分量)

・さわら 1切
・大根 2cm
・酒 大さじ1
・薄口醤油 小さじ1
・昆布 2cm角1枚

作り方

① 大根は短冊切りにしておく
② 鍋に水、昆布、大根を入れて煮立たせ、さわらと醤油を入れる
③ さわらが煮えたら完成。さわらは細かくほぐし、大根は短冊の半分くらいの大きさに切って取り分ける

<離乳後期のレシピ>さわらの船場汁
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 ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>さわらと切り干し大根の煮付け

材料(作りやすい分量)

・さわら 1切
・切り干し大根 5g
・水 120cc
・酒 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・しょうゆ 大さじ1/4

作り方

① 切り干し大根は水につけて戻しておく。さわらは4つに切り分ける
② 小鍋に水、調味料を入れて火にかけ、沸騰したら切り干し大根を入れ、その上にさわらを置き、蓋をして5分加熱する
③ さわら1かけらをほぐし、切り干し大根は刻んで煮汁と一緒にさわらの上にかける

<離乳完了期のレシピ>さわらと切り干し大根の煮付けの材料を水につける
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 ■ワンポイントアドバイス■

<離乳完了期のレシピ>フライパンでさわらの香ばし焼き

材料

・さわら 1切
・塩 小さじ1/4
・小麦粉 適量
・ごま油 小さじ1

作り方

① さわらは皮をとり、塩を振って4つに切り分け、小麦粉をまぶす
② フライパンにごま油を入れて熱したところにさわらを入れ、蓋をして焼く
③ しっかり火が通ったら1かけら分取り分ける

<離乳完了期のレシピ>フライパンでさわらの香ばし焼きを調理する様子
Lazy dummy
 ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

子供に離乳食を食べさせる親
Lazy dummy

クセがなく食べやすいさわら。塩を振って塩焼きにするだけでも、身がしっとりしていておいしく食べられます。
大人も食べたいお魚。臭みとりなどの下処理が必要ないさわらは献立に取り入れやすいので、ぜひ赤ちゃんと一緒に召し上がってくださいね。

(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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