節分で食べる豆の数は年齢分? 数え年分? 豆まきの由来と併せて解説
節分の豆まきの豆はどんな種類でもいい?
節分の豆まきに使う豆は大豆が一般的ですが、大豆なら何でも良いというわけではないようです。また、地域によっては他のものをまくこともあるのだとか。
ここからは、節分の豆まきに使う豆の種類について詳しく確認していきましょう。
節分の豆は「炒った大豆」が一般的
節分の時にまく豆は、炒った大豆が一般的です。これには2つの理由があります。
(1)豆から芽が出てこないようにするため
1つ目は、豆から芽が出てこないようにするためです。
生の大豆を家の中にまき、拾いそびれた場合、後になって芽が出てしまうことがあります。昔は節分でまいた豆から芽が出るのは縁起が悪いこととされていたため、日数が経過しても芽が出ないように、あらかじめ火を通すようになったといわれています。
(2)語呂合わせから
2つ目の理由は、「炒る」と「射る」の語呂合わせです。
先述の通り、豆は「魔目」と読むことで「鬼の目」を表します。そのため、炒り豆にすることは「鬼の目を射る」ことに通ずるとされていました。
これら2つの理由から、節分でまく豆には、全国的に炒った大豆を使うことが一般的になったと考えられています。
一部の地域では落花生をまくところも
東北や北海道などの一部地域では、炒った大豆の代わりに落花生をまく地域も多いようです。
雪国における2月3日はまだまだ雪の多く残る時期なので、外に豆をまくと後で探すのに骨が折れます。
しかし、大豆よりも大きな落花生であれば、雪の上でも比較的簡単に見つけられますよね。また、殻が付いているため、拾った後に食べても衛生的というのも1つの理由でしょう。
雪国だけでなく、鹿児島や宮崎などでも落花生をまく地域がありますが、こちらは落花生の生産量が多いことが影響しているようです。
北海道の一部ではチョコをまく地域も?
北海道では、炒った豆でも落花生でもなく、個包装されたチョコをまく家庭もあるのだとか。
こちらも落花生同様、拾って食べることができるというのがポイントのようです。
今後は地域の風習に限らず、それぞれの家庭の楽しみ方の1つとして豆以外のものをまくところも増えてくるかもしれませんね。
節分に食べる豆の数に正解はない
節分に食べる豆は、満年齢プラス1の数え年の数だけ食べるのが一般的とされています。
しかし、最近では数え年ではなく実年齢の分だけ食べる人も増えてきたため、絶対的な正解があるわけではありません。
節分で豆を食べる際に重要なのは、この先1年の無病息災を祈る気持ちです。そのため、数にこだわりすぎる必要はないでしょう。
今回紹介したことを参考に、皆さんが正しいと思う形で節分を楽しんでみてくださいね。
(LIB_zine)
※画像はイメージです
※この記事は2024年01月24日に公開されたものです