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【筆跡診断】文字の癖に隠れた「不調のサイン」

#性格丸わかり筆跡診断

関由佳

文字の書き方の癖は、その人の心理や性格を読み解くヒントになります。文字の大きさや筆圧、はね、はらいなど、あなたはどんな文字を書くでしょうか? この連載では、心理カウンセラーで筆跡アナリストの関由佳さんが、筆跡心理学の観点で性格分析のポイントを解説します。

日々忙しくしていたり、環境の変化があったりすると、ちょっとした不調を見逃してしまいがち。そんな時、筆跡から不調のサインを見つけることができます。

筆跡心理学とは、筆跡を見て性格や心理を読み解く学問のこと。日本ではまだ歴史の浅い分野ですが、ヨーロッパでは140年以上も前から研究されているメジャーな学問です。

今回の記事では、不調のサインを表す筆跡を紹介します。自分の体調はもちろん、同僚や家族など他人の不調サインも読み取れるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

筆跡から「不調サイン」を見極めるポイント

今回紹介する分析ポイントは3つ。紙とペンを用意して筆跡をチェックしてみましょう!

(1)細かい部分がつぶれている

「識」や「創」など画数の多い文字中にある、「日」や「口」がつぶれているかどうかをチェックしてみましょう。もし、空間に隙間がなくつぶれている場合は、肉体的・精神的に疲れやストレスを抱えている可能性があります。

文字を書くという行為は、それなりに労力を使います。特に、パソコンで文章を書くことに慣れている現代人は、ペンを持って書くことに対してよりパワーを使うのです。

そのため疲労やストレスがある時は、手に力が入りにくかったり気力が湧いてこなかったりして、それが文字にも表れてしまいます。

実際、筆者も寝不足の時は、メモの文字がつぶれているなと感じることがあります。実体験からいうと、できるだけ力を使わないよう簡略化して書こうとしたり、集中力がなく書くことをまとめきれないまま手を動かしたりすることで、文字がつぶれてしまうイメージです。

ちなみに、元からせっかちな性格な人は、急いで文字を書くことでつぶれてしまうこともあります。普段からつぶれ気味の方は、必ずしも不調のサインというわけではないかもしれません。

(2)直線がブレたりゆがんだりしている

通常、まっすぐ書くはずの線がカクッと途中でブレていたり、ゆがんでいたりしたら、気力や体力が弱っているサインかもしれません。

思ったように手に力が入らない、文字を書く力が湧いてこないという状態だと、力強く書くことができず線がブレてしまうのです。

もし自覚がなかったとしても、この筆跡が見られた時はぜひ休息を心掛けましょう。

(3)急に文字が小さくなる

文字の大きさには、その人の外向性が出ます。

普段から文字を大きめに書く人は、行動力があって外向的。オープンマインドな性格で、しっかり自己主張できるタイプが多いといえます。

一方で、文字を小さめに書く人は、控えめで内向的。思ったことをあまり口にせず、大人しいタイプが多いといえます。または、大きな体格にコンプレックスがある場合も「小さく見られたい」という心理から、文字を小さく書く傾向があります。

元々は大きめの文字を書いていた人が、ある時から急に小さく書くようになった場合は注意が必要です。何かに抑圧されて、ストレスを抱えている可能性があります。どんなことにストレスを感じているのか、自身の心に問いかけてみましょう。

その時の心理状況で筆跡は変化する!

筆跡分析のセミナーなどで、よく参加者の方から「その日によって字が違う」と言われることがありますが、筆者自身もそう感じたことがあります。

みなさんも、子どもの頃や学生時代と今の文字を比べると、きっと違いがあるのではないでしょうか?

心身の状態によって行動が変わるのと同じように、その時々で筆跡も変わるもの。「役職に就いたら上昇志向を表す筆跡が出てきた」など、環境が変わった時にも筆跡は変化します。

つまり、筆跡によってリアルタイムの自分が見えるということなのです。

過去と比べれば、心境の変化も見えてくるでしょう。ぜひ昔の手帳やメモを引っ張り出して、筆跡を観察してみてください。不調も含め、思いがけない発見があるかもしれませんよ。

(関由佳)

※画像はイメージです

※この記事は2024年01月10日に公開されたものです

関由佳 (心理カウンセラー・カラーセラピスト・筆跡アナリスト)

心理カウンセラーでカラーセラピスト、筆跡アナリスト。前向きな女性の生き方を提案するコラムを執筆し、最近は筆跡心理学セミナーやテレビ出演も。多面的な角度から人の心理を読み解きます。

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