「引き受ける」の敬語表現は? 使い方も解説(例文つき)
「引き受ける」ことができない場合の敬語表現
相手から依頼を受けた際、場合によっては引き受けられないこともあるでしょう。このような時は、なるべく角が立たないよう断りたいものです。ここからは、引き受けられない場合に使える敬語表現を紹介します。
(1)「お引き受けいたしかねます」
「かねる」は、動詞の連用形について「~しようとしてできない」「~するのが難しい」という意味を表します。
「お引き受けいたしかねます」とは、「引き受けるのが難しい」ということ。謙譲の意を表す「お+動詞+いたします」の否定形なので、十分丁寧な表現です。
(2)「ご要望にはお応えしかねます」
相手からの依頼を断る場合、「ご要望にはお応えしかねます」と表現することもできます。
断る際は、ストレートに伝えると突き放した印象を与える可能性があるため、「申し訳ございませんが」「不本意ながら」などのクッション言葉と併せて使うと良いでしょう。
(3)「お力になれず申し訳ございません」
「お力になれず申し訳ございません」というフレーズで、引き受けられない意を婉曲に伝えることもできます。
また、「お力になれず申し訳ございません」は、先に紹介した「お引き受けいたしかねます」「ご要望にはお応えしかねます」とセットで使うことも可能です。
「引き受ける」の敬語表現を押さえておこう
「引き受ける」を丁寧に言いたい場合、「引き受けます」だけでは不十分なケースもあります。
「引き受ける」は謙譲語では「お引き受けいたします」、尊敬語では「お引き受けいただく」になるので、正しく使い分けられるように覚えておきましょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2023年11月28日に公開されたものです