「引き受ける」の敬語表現は? 使い方も解説(例文つき)
ビジネスシーンで「引き受ける」と丁寧に言いたい時、どう表現すれば良いのでしょうか。この記事では、「引き受ける」の謙譲語・尊敬語をそれぞれ紹介。また、メールなどで使える例文とともに、使い方も解説します。
ビジネスにおいて、何かを引き受ける場面は多々あります。しかし、「引き受けます」では丁寧さに欠ける印象があり、何と言ったら良いか迷ったことがある人はいるでしょう。
そこで今回は、「引き受ける」の敬語表現を、謙譲語・尊敬語に分けて列挙。また、使い方や言い換え表現も紹介します。
「引き受ける」の意味
まずは「引き受ける」の意味を確認しましょう。辞書には以下のように記載されています。
ひき‐う・ける【引(き)受ける】
読み方:ひきうける
[動カ下一][文]ひきう・く[カ下二]
1 自分が責任をもってその物事を受け持つ。
2 あとを受け継ぐ。他に代わってする。
3 保証する。保証人となる。
(『デジタル大辞泉』小学館)
辞書にある通り、「引き受ける」には「責任を持って受け持つ」「受け継ぐ」「保証する」といった意味があります。
「引き受ける」の敬語表現
メールや電話で受け答えをする際、「引き受けます」では丁寧さが足りないと感じる場合もあるでしょう。そこでここでは、より丁寧な印象になる「引き受けます」の謙譲語と尊敬語を紹介します。
「引き受ける」の謙譲語
謙譲語とは、自分がへりくだって相手を立てる敬語。「引き受ける」の謙譲語は「お引き受けいたします」です。
接頭辞「お」は、「お+動詞+いたします」の形で、相手を敬う謙譲の意を表します。この形に「引き受ける」を当てはめると、「お引き受けいたします」になります。
「引き受ける」の尊敬語
尊敬語とは、相手を高めることで敬意を表す敬語。「引き受ける」の尊敬語は「お引き受けいただく」「お引き受けたまわる」です。
接頭語「お」は、「お+動詞+いただく」の形で、相手にしてもらうことへの敬意を表します。この形に「引き受ける」を当てはめたのが「お引き受けいただく」です。
「たまわる」は補助動詞として動詞の連用形につき、「~してくれる」という意味の尊敬語をつくります。この形に「引き受ける」を当てはめたのが「お引き受けたまわる」です。
「お引き受けたまわる」は「お引き受けいただく」よりもかしこまった表現なので、親しい間柄の上司などに使うとかえって不自然な印象を与えかねません。相当目上の相手に使うフレーズである、と覚えておきましょう。
▶次のページでは、「引き受ける」の使い方を例文とともに紹介します。