「過分なお心遣い」の意味や使い方は? 例文や類語・言い換え表現を解説
「過分なお心遣い」を使う時の注意点
次に「過分なお心遣い」を使う上での注意点を見ていきましょう。相手や立場を間違えると失礼になりかねないので、しっかり見極めるようにしてください。
(1)「自分以外」には使わないこと
「過分な」は基本的に、「自分の立場に対しての謙遜する気持ち」を伝えるフレーズです。つまり、心遣いをしてもらった対象が自分ではない場合には使用しない方がいいでしょう。
「過分な」は「身に余るほど・身分不相応な」という意味を持っているので、自分をへりくだった謙遜表現として使うようにしましょう。
(2)多用には注意すること
特に金品のお礼に対して気を付けたいのが、多用してしまうことです。
感謝をしっかりと伝えたいあまり、何度もこのフレーズを使ってしまうと、「もっと欲しかったのか?」と皮肉として取られてしまう可能性も否めません。
使う時は「ここ」と決めた、適切なタイミングのみで使うこと。そうすることで、最大限の感謝が伝わりやすいですよ。
(3)使う相手は見極めること
謙遜を表す敬語表現のため、基本的には目上の人に使う言葉だということは先ほどもお伝えしました。しかし「目上」と一言で言っても、近い先輩なのか、取引先相手なのか、社長なのか、さまざまな立場がありますよね。
「過分なお心遣い」はとてもへりくだった言い方のため、相手によっては少しオーバーでわざとらしい印象を与えてしまう可能性もあります。
つまり、近しい先輩に使うのは不自然なので、自分よりかなり立場が上の上司や社長、他社の目上の人などに使うといいでしょう。
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▶次のページでは、「過分なお心遣い」の言い換え表現を紹介します。