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【File33】笑顔がすてきな医療機器メーカー社員の場合

#私たちのしごとバッグ

ミクニシオリ

いつも輝くあの人は、仕事でどんなバッグを使っているんだろう? バッグとその中身は、仕事への姿勢や価値観を映す鏡。企業で働くマイナビウーマン世代の女性をインタビューし、彼女たちの仕事バッグをのぞく連載です。

取材・文:ミクニシオリ
撮影:稲垣佑季
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

あなたは写真に写る時、口を開けて笑うことができていますか?

マスク生活が長くなってきて、なんだか表情筋が衰えた気がする。表情が固まったのも確かだけど、写真を見返してみると、意外と口を開けて笑っていないものが多い。口元は顔の中でも目立つパーツ。実は意外と自信が持てない、と言う人も多い。

「口を開けて笑うことができると、なんだか気持ちも上がります」

そう話すのは、インビザライン・ジャパン株式会社で働く佐野祐衣子さん。キラリと輝く口元が印象的な彼女は、26歳頃、インビザラインで歯列矯正をしたそう。お値段の張る歯列矯正は、OLにとっては勇気のある選択肢だ。だけど彼女は「ずっと気になっていたから、やってみたんです」と、けろりとした笑顔で語ってくれた。

歯列矯正に限らず、転職活動や海外インターンシップなど、勇気ある行動をポジティブに選択してきた佐野さん。そんな佐野さんのしごとバッグは、強くかっこいい彼女に似合う、憧れアイテムが詰まっていた。

佐野 祐衣子さん

大学卒業後、航空会社にて客室乗務員として勤務。その後インテリアショップへ転職し、販売員の後バックオフィス業務を経験。学生時代から抱いていた海外で生活してみたい思いを実現するため、30歳の時に海外インターンシップのため渡米。帰国後、インビザライン社へ入社しバックオフィス業務として従事。最近の趣味はゴルフ、キックボクシング、サウナ、韓国ドラマ鑑賞。

バイカラーがすてきな本革トートバッグは、日本未上陸のアメリカンブランド『CUYANA』のもの。

「ネットで買い物をすることはあまりないのですが、PCも入る仕事用バッグの中で、かわいいものがなかなか見つけられなくて。仕方なくネットで探していた時に、このブランドを見つけたんです。海外サイトでしか購入できなかったので、個人輸入しました。大きくてなんでも入るところと、意外と雨に濡れても大丈夫なくらい頑丈なところが気に入っています

バイタリティのある佐野さんは、買いやすいもの、安いもので妥協したりしない。自分が気に入ったものは、手に入れる方法を探すだけだ。

●バッグの中身

1 歯磨きセット
2 仕事グッズ用ポーチ
3 メイクポーチ
4 目薬、リップクリームなど小物を入れるためのポーチ
5 MARC JACOBSの財布
6 ラルフ ローレンのハンカチ
7 香りもの用巾着(Aesop)
8 Hydro Flaskの水筒
9 iPhone12 mini
10 社用PC

落ち着いたカラーに自分らしさを感じるという佐野さんのバッグの中は、アースカラーが中心となっているのだけれど、縁があったものやプレゼントされたものも多いんだそう。

「このお財布は、私がインターンシップのためにアメリカへ行く前、友達がプレゼントしてくれたものなんです。まさかハイブランドのお財布をもらえるなんて思っていなかったのでびっくりしたけど、すごくうれしかった。

私らしいダークトーンを選んでくれているあたり、さすがだなと思いました。ポーチは前職のインテリア会社の先輩が独立して作った、ドメスティックブランドのものです」

航空会社のCAからインテリア会社へ、そしてアメリカでのインターンシップの後にインビザラインに入社という、個性的なキャリアを持っている佐野さん。周りの友人も、チャレンジングな人が多いようだ。

「このポーチも、インターンシップで知り合った友人が作ってくれたものなんです。アメリカのビンテージ布を使っていて、柄があってもどこか落ち着いて見えるところが気に入っています。メイク用品を入れているのですが、お直し用なので最低限のものを持ち歩いています。

今気に入っているのは、KAHIのマルチバーム。いろいろな韓国ドラマの中で、登場人物がこれを小脇に置いてお茶するシーンが出てくるんです。あまりにもよく見るので気になって、調べて買っちゃいました。保湿力もあるし、便利なんです」

気になったものは、ふとしたものでも調べる癖があるという。そうやって日常の中で気になるものを見つけては、自分の好きなものに変えていけるのって、ちょっとすてき。

「香りアイテムが好きなので、フレグランスはちょっと多めに持ち歩いています。香水やヘアスプレー、ボディミストなど種類はいろいろなのですが、香りも違うので気分に合わせてつけています。出社している時に持ち歩くものは、香りが強すぎないものを選んでいます」

フレグランスは気持ちのリフレッシュにもなる。お手洗いに立った時など、ふとした時に吹きかけると、新しい自分に取り替えられたような気持ちになってちょっと元気が出る。

大きなポーチの中からは、オーラルケアアイテムも出てきた。歯列矯正器具を扱う会社で働いているだけあって、オーラルケアには気を使っていそう……とも勝手に思っていたけど、こちらは持ち歩きやすさ重視で安いものを選んでいるという。

「歯磨きたくさんしてそう! と言われるんですけど、別にそんなことはないんです(笑)。会社では、お昼ごはんの後やおやつの後にするくらいです。歯列矯正をしてからは磨きづらい歯がなくなったので、むしろオーラルケアが楽になりました

「若い頃から歯並びが気になっていたので、20代終盤になってワイヤー矯正しようと思ったんです。歯医者で調べてもらったら、ワイヤー矯正のためには歯を数本抜かないといけないと言われました。健康な歯を抜くことに抵抗があったので、インビザラインでのマウスピース矯正を決意しました。私は3年ほど矯正していたのですが、こんなにきれいになるとは思っていませんでした」

ずっと歯並びがコンプレックスだったという佐野さん。今の姿からは想像もできないが、昔の写真を見ると口を閉じた写真ばかりなんだそう。

「今は自然と口を開けて笑えるようになり、周りからも表情が明るいと言われることが増えました。オーラルケアがしやすくなって、歯が白く明るくなったこともあると思います。マウスピース矯正は目立ちにくく脱着可能なので、矯正中もいつも通りに食事やオーラルケアができるのが魅力です」

佐野さんのあまりの変わりぶりに、周りの友人も次々にインビザラインでの矯正を始めたほどなんだそう。その時の喜びもあって、帰国後の転職活動の際にインビザライン社が気になったんだとか。

「インビザラインは医療系の会社なので、堅い雰囲気だと思われやすいのですが、入ってみると意外と自由で働きやすいですね。オフィスはフリーアドレスなので好きな環境で働けますし、出社は週3回。もともと自由にしていたいタイプの私にはすごく合っていましたね。

自由とは言いながらも、私の所属するバックオフィス業務チームはメンバーで連携を取りながら業務が行われるので、一人ではなくチームで働いているという実感が持てます。自分の意見も通りやすく、その意見や結果が仕事効率に反映されていくので、モチベーションになっています」

自由を求めて海外での暮らしも実践した佐野さんだけど、今の暮らしにも自分らしさを感じるという。改めて、人生の正解は一つではないなと感じる。

「海外の暮らしは楽しかったので帰りたくなかったけど、今は今でとても充実しています。あまり先のことを考えないタイプなので、今はこの働き方を楽しみたいです。

ただし、みなさんに伝えたいことが一つだけあります。忙しくても、歯医者には定期的に行くようにできるといいと思います。私もインビザライン矯正から、歯医者に定期的に通う習慣が身につきました」

歯医者を敬遠してしまう気持ちも分かるけど、歯は一度損傷すると治ることはない。健康のためにも、歯医者に通う習慣は大切だ。

健康的な歯は、美しい歯だ。人生の正解が一つではないように、歯列矯正の選択肢も一つではない。

でも、歯列矯正に関しては、まずは歯医者で診てもらわないことには、自身の選択肢を把握できない。白く美しい歯で毎朝笑い続けられるように、自身の歯を大切にしていこう。そうすれば佐野さんのように、自然と写真の時に口を開けて笑えるようになっていくはずだ。

※この記事は2023年01月30日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

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