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【File34】目標を見つけたビューティーディレクターの場合

#私たちのしごとバッグ

ミクニシオリ

いつも輝くあの人は、仕事でどんなバッグを使っているんだろう? バッグとその中身は、仕事への姿勢や価値観を映す鏡。企業で働くマイナビウーマン世代の女性をインタビューし、彼女たちの仕事バッグをのぞく連載です。

取材・文:ミクニシオリ
撮影:三浦晃一
編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部

憧れブランドの美容部員さんは、店舗に行くといつも笑って出迎えてくれて、私の知らない最新美容情報をいろいろ教えてくれる。

接客業にも立ち仕事にも、疲れを全く感じないわけではないはず。それなのに彼女はなぜいつも美しく、元気に輝いているんだろう。

ポーラ ザ ビューティー ららぽーと立川立飛店で、ビューティーディレクターとして働く坂本礼奈さんは、現在美容部員4年目。アパレルでの店舗接客を経験した後に、未経験で飛び込んだ美容業界だけど、彼女は「おばあちゃんになるまで、ポーラで働き続けたい」と笑顔で語る。

転職ありきでキャリア形成を考える人も増えているけど、そんな中で「生涯働き続けたい」と思える仕事に出会えたことって、すばらしい。大変なことはあっても、美容部員として毎日笑顔で接客を続ける、坂本さんの毎日を支えるしごとバッグを紹介してもらいました。

坂本 礼奈さん

2012年よりアパレル関連会社に就職し、店舗スタッフを7年経験。その後2019年よりポーラのビューティーディレクターに登録。所沢店を経て、21年よりポーラ ザ ビューティー ららぽーと立川立飛店にて勤務。

通勤時間の長い坂本さんのしごとバッグは『THE NORTH FACE』の大きめリュック。満員電車にも耐える素材と、肩や首にダメージを与えづらい、しっかりしたショルダーストラップがお気に入り。

「通勤に片道1時間以上かかるので、しごとバッグは持っていて疲れないことと、実用的であることが何よりも大切。私が勤める店舗はエステコースもあるので、エステ用品を持ち歩くことを考えると、バッグは大きめで軽いもの一択でした。中でも『THE NORTH FACE』のリュックは見た目がスマートで、PCポケットがついている点に惹かれて購入。もう何年もお世話になっています」

長い通勤時間を一緒に過ごしてきたしごとバッグは、もはや戦友のようなもの。堅実な性格の坂本さんは、お弁当も毎日持参。エステセットにお弁当、PCやタブレットを収納してもまだ余裕があるほどの収納力で、寝ぼけ眼の朝時間も物がごちゃつきにくくて良い。

●バッグの中身

1 手帳
2 スキンケア、ハンドケアポーチ
3 手話の勉強ノート、ボールペン
4 お客様からのお手紙
5 アニエスベーのメイクポーチ
6 おやつポーチ
7 タブレット、iPhone
8 イヴ・サンローランの財布
9 お客様から借りた本、『オールカラー すぐに引ける 手話ハンドブック』(モンキー高野・著、ナツメ社)
10 メガネ
11 お弁当箱

「人から見えない部分はサボりがちで」と照れくさそうに笑う坂本さんのバッグの中は、たしかに実用性重視。クリアポーチ収納が多めで、どこに何が入っているのかも見渡せる。

まず気になったのは、美容部員さんのお直し用コスメポーチ。予想よりもアイテム数が少ないように見えたけど、これには坂本さんのあるコツが。

「私はメイクのお直しをラクにするために、朝の準備に時間をかける派です。アトピー肌なので、メイクよりもスキンケアの質を重視しています。

アイテムはもちろんすべてポーラのもので、まずは洗顔料での朝洗顔から。その後に化粧水、美容液、乳液、クリーム、日焼け止め、と重ねていくのですが、朝でもていねいにスキンケアできるよう、しっかりと時間を取っています

特にお気に入りなのは『リンクルショット メディカル セラム』、シワ改善美容液ですね。ごわつきやすいアトピー肌でも、メイクの乗りやすいふっくら肌に近づくことができます」

坂本さんが使っているのはポーラのパーソナライズドサービスブランド「APEX」のスキンケアシリーズ。カウンセリングと静止画・動画の肌分析のもと、現在の肌状態に合ったコスメを862万通りの中から選び、処方されるものだ。

今となってはつるんと美しく見える坂本さんの肌だけど、ポーラに入る前は肌悩みが多かったそう。そんな坂本さんを救ってくれたのが、APEXの自分の肌に合ったスキンケア。坂本さんは今でも、店舗の肌分析を月に1回必ず行い、その時の自分に合ったスキンケアを選択しているのだとか。

「今でも、セール時期など仕事が忙しい時や、睡眠時間が取れない時は肌がゆらいでしまうことも。そんな時は、ポーラのサプリも併用します。特に『ネクステージ シー』は、体の中に長く留まるように工夫したビタミンCを含めた12種類のビタミンが配合されていて、体力が必要なときにも重宝しています」

忙しい毎日の中で、坂本さんの美の土台を支えているポーラのスキンケアとサプリメント。それだけではなく、気力やモチベーションを支えてくれているアイテムも。

「ポーラの接客は専任制なので、一度ご来店された方には担当がつき、肌分析やエステ施術、LINEでのカウンセリングなどを行っていきます。

ポーラの製品以外のことでも、お客様の肌悩みに関すること、メイクのお困りごとなど、日々LINEでコミュニケーションしていくこともあり、こうして感謝のお手紙をいただくことも。ちょっと踏ん張りたい時はこのお手紙を読み返して、モチベーションを上げています

坂本さんとポーラのお客様との親しい関係性が伝わってくる、たくさんのお手紙。坂本さん自身も、自身の担当するお客様が来店する前にカルテも読み返し、お客様それぞれの今の肌状態に向き合っている。

「予約が入っていない時にはタブレットを使って、新製品の情報やエステ施術、化粧品成分の勉強などをしています。接客も楽しいですが、お客様に共有できる新しい知識が身につくこともすごく楽しいです。ポーラは研修教材も充実しているので、勤続するほど化粧品に詳しくなっていきます」

勉強意欲も旺盛な坂本さん。というのも、実はポーラのビューティーディレクターはポーラ製品やサービスを業務委託で扱う個人事業主であり、各店舗内での仕事の自由度がかなり高いのだという。

「ポーラは現在全国に約3,000店あるのですが、現場の声が通りやすいことに、転職当初は驚きました。アパレルで働いていた時には、本部から来る指示に現場が従うという構図でしたが、ポーラでは現場から出る意見を本部が実現する構図で、さまざまなことが改革されていきます。仕事の流れもスピーディでかつ透明性があり、とても働きやすく感じています」

「実は今も、当店のオーナーと一緒に手話の勉強会に参加しています。2年前に手話の通訳をされているお客様を担当することになり、耳の不自由な方たちの現状を聞きました。その話を聞いて、店舗に一人でも手話ができるスタッフがいれば、店舗に来店しやすくなる人がいるのではないかと考えたんです。

立川はもともと福祉に力を入れている街だということもあり、少しでも力になれないかと思い、私の提案で、立川にある聾学校にもご挨拶に伺いました。美容に興味がある生徒さんの就職先選択肢が、少しでも広がったらいいなと」

全国に3,000店舗以上もあれば、地域の現状もさまざまだ。だからこそ、ポーラは現場スタッフの意見を大切にしているという。地域の人々と最初に接するスタッフが感じたことこそが、その店舗、そしてお客様に必要なことにも近いはずという考え方から、本部は「全国各地域の販売現場の意見に耳を傾ける」ことにも力を注いでいるんだとか。

「地方から上京してきた新卒時代は、明確な目標が何もありませんでした。そんな時に、今一緒に働いている立川店のマネージャーが、前職のアパレル店にご来店してくださったんです。

何度も接客するうちに仲良くなって、ポーラで働いているということを教えてくださったんですが……私の目から見て、マネージャーは当初から輝いていて、私もこんな女性と働きたいと、ポーラへの転職を決意しました

50代になっても自己実現しながら働くマネージャーに憧れて、ポーラにやってきた坂本さん。自身も仕事で自己実現できるようになり、今は働く目標ができたのだそう。

「いつかはビューティーディレクターからエリアマネージャーになって、もっと立川エリアを盛り上げていきたいです。70歳、80歳になっても、女性に美を届けられる女性になりたい」

ポーラが提唱する「エイジビリティ」という、年齢がもたらす経験を未来の可能性に転換する能力を体現する女性「エイジビリティーズ」にも選出されている坂本さん。自分の力で学ぶべきこと、するべきことを見つけていく原動力を持つ彼女のしごとバッグは、彼女の体力を支えるかのような、頼もしいバッグでした。

Information

ポーラ ザ ビューティー ららぽーと立川立飛店
https://www.pola.net/shop/51086
Instagram
https://www.instagram.com/pola_lalaport_tachikawatachihi/?hl=ja

※この記事は2023年02月27日に公開されたものです

ミクニシオリ

1992年生まれ。2017年にライター・編集として独立。芸能人やインフルエンサー、起業家など、主に女性に対するインタビューを多数執筆。恋バナと恋愛考察も得意ジャンル。ハッピーとラッキーがみんなに届きますように。

Twitter:https://twitter.com/oohrin

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