「さもありなん」とは? 意味と使い方を例文で解説
「さもありなん」の使い方(例文付)
「さもありなん」は「きっとそうだろう」や「もっともである」、「当然だ」など物事が予想通りになった時や、物事が置かれる状態に納得している時に使う言葉です。
ここからは、さもありなんの例文を紹介します。どのようなシーンで使うかをこの機会に理解しておきましょう。
相槌のように使う時
相手の会話に対して相槌を打つ時に、以下のような表現ができます。
例文
・確かにあなたの言う通り、あの人の日頃の仕事っぷりを見ていたら昇進するのはさもありなんだね。
相手との会話で「確かにそうだろう」や「そうなるのは当たり前だ」など、相手の言葉に対して共感する様子を表すことができます。
ネガティブな相槌をする時
相槌は相槌でも、ネガティブな意味で使う際に、以下のような表現ができます。
例文
・あそこの食堂は、すぐに潰れていたが、あのひどい味ではさもありなんという感じだ。
「あぁ、やっぱりそうなのか」、「だからそうなるんだよね」といったような否定的な意味合いで使うことができます。
少し強めなニュアンスに聞こえることもありますので、相手やシーンを選んで使うようにしましょう。
心の底から納得した時
心の底から納得した時に、以下のような表現を使うことができます。
例文
・さもありなんむべなるかな。
古文の中でよく見かける文章ですが、現代でも使われることがあります。
ここで使われている「むべなるかな」とは「もっともである、その通りである」という意味があり、「心の底から納得した」というニュアンスになります。
ただ、かなり古風な言い回しなので、日常使いには向いていないでしょう。
▶次のページでは、「さもありなん」の類語・対義語を見ていきましょう。