「お大事になさってください」の正しい使い方
「お大事になさってください」が使えるシーン
ここからは「お大事になさってください」をどのようなシーンで使うかについて紹介します。日常生活の中だけでなく、ビジネスシーンで使用できるかについても解説していきます。
シーン1:病気や怪我をした相手に対して
「お大事になさってください」とは、相手の体調や怪我の様子を心配する気持ちを深く表現できるフレーズです。
やや堅い印象があるため、友人や同僚、家族ではなく、上司や取引先の方など目上の相手へ使うのに適した表現でしょう。このように、ビジネスシーンで問題なく活用できる言い回しです。
シーン2:上司のご家族などに対して
「お大事になさってください」は、上司などの目上の相手だけに使うものではなく、その家族に対しても使うことのできるとても便利な言葉です。従って、直接的に関係のない相手への配慮を伝える際にも活用できます。
例えば、上司の娘さんが怪我をした場合や体調を崩している際、「娘さんへお大事になさってくださいとお伝えください」というように、伝言を頼むような言い回しで使うことができます。
お大事になさってくださいの例文
ここからは「お大事になさってください」というフレーズを実際どのように使うのか、具体的な例文を用いて紹介します。
例文1
・どうか無理をなさらずお大事になさってください。
「お大事になさってください」の前に「どうか無理をなさらず」という言葉をつけ加えることで、とても丁寧な言い回しになります。
職場の相手に対してこのフレーズを使うことで、「ゆっくり安静にしてください」という優しいニュアンスを伝えることができます。病み上がりの人に対しても使える表現なので覚えておきましょう。
例文2
・奥様が体調を崩されたと伺いました。どうかお大事になさってくださいとお伝えください。
目上の人の家族が体調不良になった際に使える表現方法です。
「〜とお伝えください」とつけ加えることで、たとえその場に相手がいなくても使うことができます。
例文3
1日も早く体調が改善されることを願っております。お大事になさってください。
相手のことを心配する気持ちがとてもよく伝わる表現です。このように前後でどのような言葉をつけ加えるかで相手に与える印象がとても大きく変わります。
例文4
・夏風邪をひかれているそうですね。ご無理なさらずにお大事になさってください。
相手がどのような状況に置かれているかを把握していることを伝えると共に、「お大事になさってください」をつけ加えることで、状況への配慮をしているニュアンスがとても伝わる文章です。
体調が優れない時にこのような気遣いを感じる言葉をかけてもらえると、言われた方はほっとした気持ちになりますよね。