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ハロー効果の意味とは? 具体例&ビジネスシーンでの使い方

高見綾(心理カウンセラー)

ハロー効果の具体例

気がついていないだけで、実はハロー効果による影響は日常のさまざまなシーンで表れています。

ではここからは、ハロー効果の具体例についてさらに詳しく見ていきましょう。

(1)面接

面接では、特に学歴によるハロー効果の影響が発揮されやすくなります。高学歴の人ほど、「仕事もできそう」という印象を持たれるのです。

また、身だしなみに清潔感がある人や、しゃべり方がハキハキしていて笑顔のある人は、人柄も良く人間関係も円滑に進められそうな印象を与えます。

実際のところは入社してみないと分からないのですが、良い印象が1つでもあると、それに全体の評価が引っ張られていくのです。

(2)人事評価

例えば語学など、何らかの資格や特定のスキルを保有している人は、学力だけでなくビジネスでも優秀であると思われやすくなります。

また、外見の印象が良かったり、言葉遣いが丁寧だったりするだけでも、仕事ができる印象を与えることができます。

このように、たった1つでも目立つ良い特徴があれば、相対的に人事評価が上がりやすくなるかもしれません。逆に、ビジネスマンとして優秀でも、見た目や服装などの特徴で悪い印象を持たれてしまうことがあるでしょう。

(3)商談

例えば、健康食品であれば、何らかの有用な健康成分が「○グラム含まれています」など、具体的な数字を挙げれば、説得力が上がりますよね。

このように目を引くデータを提示すれば、商品の印象が良くなり、購買意欲をアップさせられます。

(4)広告

広告には、印象の良い有名人を起用してポジティブ・ハロー効果を狙ったものが多くあります。

メイク用品や化粧品であれば、美しい女優を起用してCMや交通広告などを作ることで、その商品の印象も良くなります。

「この商品を使えば、私もあんなふうにきれいになれるかもしれない」と思わせる効果があるのです。

(5)婚活

高い年収や立派な肩書があると、有能そうな印象を与え、婚活では魅力的に映ることが多いです。

眼鏡をかけていれば真面目そう、料理が趣味であれば家庭的な人、子ども好きであれば良いパパ・ママになりそう、というように、自分の見せ方によって印象は大きく変わります。

逆に、いくら身だしなみが整っていても、初デートで遅刻してしまうと、たったそれだけのことで全体的な評価が下がりやすくなります。

次ページ:ハロー効果でビジネスを有利に進める方法

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