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認知的不協和とは? 意味や活用例&注意点を紹介

高見綾(心理カウンセラー)

認知的不協和を活用する上での注意点

認知的不協和を解消することは、自分の心を守る行動なので、それ自体には何も問題はありません。

ただし、「てっとり早く不快感を解消しようとして合理的ではない判断をしてしまうことがある」という点には、注意が必要です。

うまくいかないことを受け入れてみたり、自分の考えや行動を変えた方が良かったりする場合であっても、受け入れずに誰かのせいにしたり、やらなくて良い理由を見つけて自分を正当化してしまったりすると、後々自分が困ることになります。

信頼できる相手に相談したり、客観的なデータを元に検討してみたりするのも良い方法です。特に重要な判断をする際には、いつもより慎重になって、自分の選択が合理的なものなのかじっくり考えてみるのがおすすめです。

合理的な判断をするように意識しよう

自分の中で相反するものが生じる認知的不協和は、日常のさまざまなシーンで見られるものです。

不快感を解消する行為は、自分の心を守るために必要なもの。考え方や行動を変える際には、その判断が合理的なものかどうか、長い目で見た時に自分にメリットがあるのかどうかを考えたいものです。

なりたい自分に近づくためにも、認知的不協和を上手に活用していきましょう。

(高見綾)

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※画像はイメージです

※この記事は2021年05月21日に公開されたものです

高見綾(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

“質上げ女子”のカウンセリングをメインで行っている。電話、面談(ZOOM、名古屋)によるカウンセリングや講座を中心にあなたのお悩みをサポート。

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学びはじめ、人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づく。豊富な臨床経験から、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただいている。

著書は「ゆずらない力」(すばる舎)。他、PHPスペシャルに記事を寄稿するなどマルチに活動中。

高見綾のブログ https://takamiaya.com/

 

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