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認知的不協和とは? 意味や活用例&注意点を紹介

高見綾(心理カウンセラー)

認知的不協和を上手に活用する方法

では、認知的不協和を有効に使う方法はあるのでしょうか?

活用方法とその効果を、シーン別に見ていきましょう。

ビジネスシーンでの活用例

まずはビジネスシーンでの活用方法の例を紹介します。

(1)キャッチコピーで興味を持ってもらう

痩せたいけど食べたい、勉強しなきゃいけないけど時間がない、頑張りたくないけどお金はほしいなど、私たちは相反する心理を抱えることがあります。

そこで、認知的不協和を生かします。

例えば「時間がない人の超効率勉強法」などのキャッチコピーを付けることで、消費者は「どういうことだろう?」と興味を引かれ、ついつい内容を確認したくなるのです。

(2)購入するべき理由を提示する

物やサービスを購入する際には、「値段が高いから、買って後悔しないかな?」「欲しいけど、本当に必要なものだろうか?」など、さまざまなことを考えて悩みますよね。

そんな時に、購入するべき理由を提示することができると、矛盾が解消されて購入に至りやすくなるでしょう。

例えば、欲しいけど高くて迷っている人に対して、「いつも頑張っているあなたに。たまにはぜいたくをして息抜きしましょう」「これを買えば、なりたい自分になれますよ。そうなれば値段以上の価値が手に入りますよね」というようなメッセージを発信することも、1つの方法です。

恋愛など日常生活での活用例

続いて、恋愛などの日常生活における活用方法の例を見ていきましょう。

(1)なりたい自分に「すでになっている」ことにする

お店のトイレに「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」という張り紙があるのを見たことはないですか? 実は、これも認知的不協和の解消に役立っているのです。

こんなふうに、「早起きして勉強を頑張りたい」「お部屋の掃除をしていつもきれいな状態でいたい」という目標があれば、すてにそうなっていることにしてしまいましょう。

「私は早起きして勉強頑張っています」「お部屋はいつもきれいです」と口に出したり、紙に書いて貼っておいたりすると、そうじゃない状態の時は、自分の中で矛盾が生じて解消したくなるのです。

(2)あえて親密な行動を取る

恋愛シーンでは、まだ相手と親しくない時から「あえて親密な行動を取る」ことにより、結果として「ここまでしているなら、自分たちって親しいはずだよね?」と相手に思わせてしまうという方法があります。

例えば、親しい関係なら会う回数も多いはずですし、頼み事をすることもありますよね。これを逆手に取り、会う回数を増やして、本の貸し借りをするなど、ちょっとしたお願いを聞いてもらうことで、認知を修正していける可能性があります。

次ページ:認知的不協和を活用する上での注意点

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