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ニッチとはどんな意味? ビジネス・建築・日常会話での使用例

上色ゆるり

分野ごとの「ニッチ」の意味と使い方

「ニッチ」という単語は、ビジネス用語として、建築用語としてなど、どのような目的で使われるのかによって意味が変化します。

それぞれの意味を知っておかないと、話の内容がよく理解できなかったり、相手に間違った意図で伝わったりしてしまうので、分野ごとに意味を押さえておくと便利でしょう。

ビジネス用語として使われる場合

ビジネス用語として使われる場合の「ニッチ」とは、大手の企業が手掛けていない小規模な分野のことを指します。

例えば、新しく事業を立ち上げる時、すでに大手の企業が取り組んでいるのと同じ分野を選んでも市場競争に負けてしまうでしょう。

そのため、新しい事業や小さな企業が成功をつかむには、大手の企業が取り組んでいない分野を狙う必要があるとされています。そのような、ビジネスチャンスが多い分野のことを「隙間産業」、つまり「ニッチ」と呼びます。

「ニッチな客層」「ニッチ戦略」というような使い方ができます。例文と合わせて見ていきましょう。

例文

・A社はニッチな客層をターゲットとすることで、成功をつかんだ。

・今後の業績を上げていくためには、ニッチ商品を開発する必要がある。

・徹底的に分析を行い、ニッチな市場はどこなのかを知っておくべきだ。

建築・インテリア用語として使われる場合

建築用語として使われる「ニッチ」とは、壁など、建物の一部をくぼませて隙間を作ることを指します。インテリアを置くスペースを作ったり、間接照明を設置したりすることで、建物内の空間を有効利用するのが主な目的です。

住宅やオフィスを新築したり、リフォームしたりする際によく使われるフレーズです。それでは例文を紹介します。

例文

・部屋はあまり広くないが、ニッチを設ければ収納場所には困らないだろう。

・間接照明のあるリビングに憧れているので、今回のリフォームでニッチを設置してみたい。

・このニッチには、趣味である写真のコレクションをたくさん並べる予定だ。

日常生活で使われる場合

日常で使われる場合の「ニッチ」は、「マニアック」「風変わり」を指します。

あまり多くは認知されていない、万人受けではないなどの意味があります。ビジネス用語として使われる「ニッチ」と、ややニュアンスが似ていますね。

「風変わりな趣味だね」と聞くと、ネガティブな印象を受ける人も多いでしょう。しかし、「ニッチな趣味だね」と言い換えると、表現が少し柔らかくなります。

良い意味で個性的であると伝えたい場合は、「ニッチ」を使って表現してみるのもおすすめです。

例文

・みんなと同じではつまらないから、ニッチな趣味を極めてみたい。

ニッチな視点で物事を考えられるのも、あなたの魅力の1つだよ。

・思わず「へー!」と声に出してしまうような、ニッチな情報を発信しているブログです。

▶次のページでは、「ニッチ」の言い換え表現をご紹介します。

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