「お手柔らかに」の意味は? 正しい使い方と返事の仕方
「お手柔らかに」の正しい使い方(例文つき)
「お手柔らかに」は、前述の通り試合前のあいさつなどで使うのが一般的。ですが、場合によってはビジネスシーンでも相手に敬意を表す言い回しとして使われることもあります。
それぞれの具体例を参考にしつつ、シーンによって使い分けましょう。
勝負事の前にあいさつとして使う場合
まずは勝負事の前にあいさつで使う場合の具体例です。
本気で「手加減してください」や「手を抜いてください」という意味ではなく、お土産を渡す際の「つまらないものですが」のような謙遜したニュアンスと捉えると良いでしょう。
例文
・剣道は初心者のため、お手柔らかにお願いします。
・○○さんのようなお強い方と勝負できて光栄です。どうぞ、お手柔らかにお願い申し上げます。
・公式の大会は初めて出場するので、どうぞお手柔らかにお願いいたします。
・こんなに緊張するのは初めてです。どうぞ、お手柔らかに。
ビジネスシーンなどで謙遜表現として使う場合
「お手柔らかに」はへりくだった表現なので、その分野において立場の弱い人が自分よりも強い相手に使うことが多い言葉です。
そのため、上司へのあいさつや取引先との面談など、ビジネスシーンでも使われることがあります。
例文
・まだまだ未熟者ですので、お手柔らかにご指導のほどよろしくお願いいたします。
・至らない点も多々あるかと存じますが、どうぞお手柔らかにお願いいたします。
・スタートアップ企業のため、見積もり金額はお手柔らかにお願いいたします。