「ご確認」はどう使う? 意味や使い方のポイント(例文付き)
「ご確認」と似た表現
最後に、「ご確認」とよく似た表現を紹介します。
似ているようでニュアンスが異なる部分もあるので、それぞれの意味を理解し、正しい場面で使い分けましょう。
「ご査収」
「ご査収(ごさしゅう)」とは、「中身をよく確認した上で受け取ること」を意味します。
「ご査収」は、確認する物があった上で、相手によく調べて受け取ってもらいたい場面(重要な書類・金銭・物を送るなど)で使います。この点が「ご確認」と異なります。
そのため、添付資料や確認物がない時の連絡の場合には「ご査収」をむやみに多用しないよう気をつけましょう。
例文
・資料を送付いたしましたので、ご査収ください。
・ご注文の品を発送いたしましたので、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
「ご査収」についての詳しい記事はこちらをチェック!
「ご一読」
「ご一読(ごいちどく)」とは、「一度読むこと、一通り読むこと」という意味です。
確認はするけれども、内容をさらっと把握する程度の場合は「ご一読」を使用します。相手にとってあまり重要ではないかもしれない情報の時によく使用されます。
しかし、中には重要であっても謙遜して「ご一読」と表現される時もあるため、受け取った側はしっかりと内容を確認しましょう。
例文
・イベント内容を記載しておりますので、ぜひご一読ください。
・資料を添付しておりますので、ご一読願います。
「ご高覧」
「ご高覧(ごこうらん)」は、「他人が見ること」の尊敬語です。
目を通してほしいぐらいのニュアンスなので、絶対に確認してほしい、調べてほしい場合はあまり使用しません。
「お知らせ」に近い意味があるため、社内だけでなく展示会などの案内状にも「ご高覧ください」と使用されます。
例文
・ご高覧いただき、ありがとうございました。
・ご高覧いただけますと、幸いです。
「ご高覧」についての詳しい記事はこちらをチェック!
「お目通し」
ビジネスシーンでよく使用される「お目通し」という言葉。「全体を一通り見ること」という意味です。最初から最後まで目を通してもらいたい時に使用します。
ただし、時間をかけてじっくり見てもらうのではなく、「短時間でさっと目を通してもらいたい時にのみ使用する言葉」と考えてください。
簡単な案内状や資料を見てもらいたい時に使用すると良いでしょう。
例文
・お目通しいただけますよう、お願い申し上げます。
・お目通しありがとうございます。
・お目通しのほど、よろしくお願いいたします。
「ご確認」を使う場合は相手や状況に合わせよう
普段からよく見聞きする「ご確認」という言葉。よく使う言葉だからこそ正しい意味を理解する必要があります。
「ご確認」は、ビジネスシーンで使用する頻度が多く、似た言い回しも多いので、相手や状況に合わせた使い方をしてみてくださいね。
(黒木美沙)
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※画像はイメージです
※この記事は2021年04月23日に公開されたものです