【心理学】コンコルド効果とは? 意味や日常例を紹介
コンコルド効果の日常例
コンコルド効果は、企業のプロジェクトや金融投資の世界だけの話ではありません。
ここでは、個人の日常の場面で見られるコンコルド効果の例を紹介します。
ソシャゲ(ソーシャルゲーム)の課金に見られる例
ソシャゲは、主にSNS上で提供されるオンラインゲームです。追加機能の購入、より強くてレアなキャラやアイテムを手に入れる「ガチャ」を回すなど、課金の仕組みがあります。
ゲームに時間を費やしたり、課金してゲームを進めたりしていると、「ここまでやったのに、やめるのはもったいない」と、ゲームに飽きてもやめ時を逃して続けてしまうことがあります。これもコンコルド効果の一例です。
ギャンブルに見られる例
パチンコや競馬などのギャンブルは、「使った分を取り戻したい」と思ってさらに資金を投入し、損失を拡大することも少なくありません。これもコンコルド効果によるものです。
また、投入金額が大きいからといって勝敗の確率が変わるわけではないのに、「これだけ注ぎ込んだのだから、次は当たるはず」と思い込んだり、一発逆転なんてそう簡単にないと分かっているはずなのに、「負けて損した分を取り戻そう」と勝負をやめられなかったりもします。
ビジネスや事業の場面で見られる例
充分な収益が見込めなくなった事業やプロジェクトなのに、これまでかけたサンクコストを考えて撤退の決断ができないのがコンコルド効果です。
他にも、「今まで○年も勤めてきたのだから、この会社を辞めない方がいい」とか、「せっかく取得した資格があるのに、関係ない仕事に転職すると無駄になる」など、コンコルド効果が判断を鈍らせる場合もあります。
恋愛の場面で見られる例
気になった人にアプローチをしてきて、脈がないことは薄々気付いているのに、これまで時間や労力を投資した分、「もう少し頑張ればうまくいくかも」と片思いを続けるのもコンコルド効果の一例です。
また、「別れた方がいいのかも」と思っていながら、「でもこれだけ長く付き合ってきたのだから」とか「あんなに好きで頑張ってきたのだから」と関係を断てないのも、コンコルド効果です。