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「恋愛すると女性ホルモンが増える」が嘘な理由【医師が解説】

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

なぜ恋愛をすると女性ホルモンが出ると思われているのか

このように、恋愛をするときれいになるというのは女性ホルモンではなく、おもに心理的なことや脳内ホルモンの影響であると考えられます。つまり「恋愛をすると女性ホルモンが出て、きれいになる」というのは、基本的には誤解です。

どんなきっかけで「恋愛をすると女性ホルモンが分泌される」といわれるようになったのか、詳しいことは定かではないのですが、恋愛によって女性ホルモンの分泌量が変わることはありません。

また、女性ホルモンは、女性の美容にかかわってはいるものの、それ以前に女性が健康でいられるための大切な分泌物です。その点を勘違いせず、正しく理解することが大切です。

恋愛をしながら、健やかな美しさを手に入れて

前向きな恋愛をしていると、自分の見た目を意識するようになったり、精神的に充足したりすることなどから、きれいになっていくのは間違いではないでしょう。しかし、それは「女性ホルモン」とは無関係です。そもそも恋愛は、きれいになるために無理やりするものというよりも、魅力的な相手に出会ったときに、自然と始まっていくものではないでしょうか。

恋愛をするためには、心身ともに健康であることが重要です。まずは心と体を整えて、健やかな自分をめざしましょう。

(監修:宋美玄、文・構成:山本尚恵)

※画像はイメージです

 

※この記事は2021年03月26日に公開されたものです

宋美玄(産婦人科医・医学博士) (産婦人科医・医学博士)

大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。

主な著書に、ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちいいセックス』がある。

一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

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