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「僭越ながら」の意味とは? 使い方・例文・類語

ビジネス敬語マナー

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

他にも「僭越ながら」と似たような表現はあるの?

さて、他にも「僭越ながら」と似たような言葉があります。

(1)恐縮ながら

・「恐縮ながら、一言言わせて頂きます」

恐縮する状況において、また恐れ多い立場の相手に対して使う言い方です。「恐れながら」も同じです。

(2)はばかりながら

・「はばかりながら、私もこのチームの一員と誇りを持っております」

「生意気な言い方かもしれませんが」の意。

自分ごときが語るには生意気かもしれないが、とチームのメンバーに遠慮を示しつつ、言いたいことをしっかり発言する場面で使います。

(3)厚かましくも

・「厚かましくも、このたびチームリーダーに立候補いたします」

「遠慮なくも、図々しくも」の意。「遠慮が足りない、力量が足りない、厚かましい」と相手や周囲に思われても、堂々と主張したい時に。

上司が相手でなくても、同僚以上のメンバーがいる場面で使えます。

(4)おこがましいのですが

・「私が言うのもおこがましいですが、スタッフたちは皆優秀で頑張っております」

「さしでがましいですが。生意気ですが」の意。「おこがましい口を聞くようですが」とも言います。

自分のことを言う時などに使います。また、上司や外部に対して、自分の身内や部下をかばったり、誇らしげに語ったりするような場面でも使います。

(5)差し出がましいようですが

・「差し出がましいようですが、その案件は中止なさった方がよろしいと存じます。」

「でしゃばるようですが。生意気ですが」の意。

相手が上位でなくても、自分が部外者であるなど、立場的に進言するのは気が引ける場合に使えます。

次ページ:意見や主張を述べる場面で立場をわきまえるということ

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