生理前や生理中に下痢になるのはどうして? 理由と対処法
生理前や生理中に下痢になったら下痢止めを飲んでもいい?
腸は縮んだり緩んだり(収縮と弛緩)を繰り返す「ぜん動運動」によって腸のなかの内容物を肛門の方へ送ります。
生理に関わる下痢はこのぜん動運動が活発になりすぎ内容物が急速に通過するため、水分の吸収が十分に行われなくなることが原因で起こると考えられます。
一時的にどうしても下痢を止めたい場合は、腸の動きを抑える作用がある成分(ロートエキス、ロペラミドなど)を配合している下痢止めの薬がよいでしょう。
そのほか、下痢によって腸内細菌の乱れが出てしまうこともあるので、整腸剤を服用することもあります。
なお、生理とは関係のない感染性の下痢は、細菌などによって腸の中が炎症を起こしていることが原因となるため、殺菌作用や有害物質を吸着する成分が入っている薬でないと効果が期待できません。
生理に関わる下痢の時と感染性の下痢の時とでは薬の選び方が異なりますので注意しましょう。
また、これまで経験したことのないようなひどい下痢の場合や、生理に伴う症状が下痢以外にもあり、それらの症状で日常生活の質が低下しているようであれば医療機関を受診しましょう。
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