寂しい時の対処法とは? 人が寂しさを感じる心理や原因
人はなぜ、寂しさを感じるのでしょうか。孤独な気持ちになりがちで、寂しいと思った時にどう気持ちを立て直したらいいか分からないという人もいるのではないでしょうか。今回は心理カウンセラーの小日向るり子さんに、寂しさを感じる原因や寂しさへの対処法を教えてもらいました。
誰でも「寂しい」と感じることはありますよね。
たとえ1人でいることが好きな人でも、ふとした瞬間に孤独な気持ちになったり、あるいは常に漠然とした寂しさを抱えていたり、という方もいるのではないでしょうか。
今回は、この「寂しい」という気持ちを掘り下げて、寂しい時の対処法を考えていきたいと思います。
目次
寂しさを感じるのは恥ずかしいことじゃない
まず前提として、寂しいと思う気持ちを否定する必要はありません。
なぜなら、人間は大昔から集団で狩りをして作物を育てるという生活をしてきて、「1人で生活するよりも集団の方が生命を維持しやすい」という体感を重ねて生きてきたから。
いわば寂しさは、人が生きるために受け継がれてきた感情であるといえるのです。
したがって、「大人なのに寂しさを感じるなんて恥ずかしい」などと思う必要はありません。
ただ、人が癒やしを感じたり、ほっこりした気持ちになった時に脳から出るオキシトシンという物質は、人と一緒にいる時だけではなく、ペットをなでたり愛着があるぬいぐるみを抱きしめたりする時にも出ることが分かっています。
そのため、一概に「人と一緒にいるということだけが寂しさの解消を求める唯一の解消法だ」とは言えないのです。