嫉妬してしまう自分が嫌い。原因と対処法を解説
いけないと分かっていても嫉妬してしまう。彼氏に近づく女友達や職場の女性に嫉妬心を燃やす自分が嫌いになることがありますよね。「自分を大切にすることが、過度な嫉妬を防ぐコツ」と、心理カウンセラーの大塚統子さんは語ります。詳しい対処法を聞いてみましょう。
彼氏のちょっとした態度が気になって、つい嫉妬していませんか？ 他にも、彼氏の職場の人や友達に対して嫉妬しやすい人もいるでしょう。きっと何も心配することなんて無いし、「嫉妬はしない方がいい」と分かっていても、なかなか止められないものです。
そんな「嫉妬しやすい自分を何とかしたい」と思うなら、嫉妬する心理と気持ちを落ち着ける方法を知って、自分の心を整えていきましょう。
嫉妬ってどんな感情？
まず、嫉妬とはどのような感情なのかを解説します。
「嫉妬」とは
自分より優れている人を「うらやましい」「妬ましい」と思ったり、自分が好きな人の好意が他の人に向けられるのを恨んだり憎んだりする感情です。
嫉妬している時は、嫉妬心を向ける対象より劣っている自分に劣等感を抱いたり、「相手にだって不十分なところがあるはず」と人の粗を探したりしています。また、自分や人に対して否定的になるので、「そんな自分が嫌い」と思いやすくなります。
けれども、嫉妬は不要な感情ではありません。「悔しいから頑張ろう」「あの人に近づこう」と、自分を進化させる原動力にもできるのです。
恋愛や仕事で生まれる嫉妬心について、心理コーディネーターの織田隼人さんが解説します。
「ヤキモチ」とは違う感情？
ヤキモチは、「気持ちを妬く（やく）」の意味を「餅を焼く」に重ねた言葉です。基本的には嫉妬の感情のことですが、好きな人の気持ちが他人に向けられる時に多く使われます。
一般的に、嫉妬よりヤキモチの方がライトで、かわいらしい印象があります。
やきもちをやく心理と、やかれた時・やいた時の対処法などを解説します。
嫉妬してしまう人の特徴
次に、嫉妬してしまいやすい人の特徴を４つ紹介します。嫉妬には「比較」と「劣等感」が深く関係しています。
（1）負けず嫌い
自分に対して「一番」「トップ」「勝ち」などの言葉をよく使う人は、プライドが高く、優越感を感じていたい人です。
このタイプは、自分より他人が評価されると激しく嫉妬します。裏を返すと、とにかく「劣等感を感じるのを避けたい」という心理があります。
負けず嫌いの意味や負けず嫌いの人の特徴について、心理カウンセラーに教えてもらいました。
（2）自分に自信が無い
自分に自信が無いと、「自分はダメで他の人は素晴らしい」と感じやすいです。
コンプレックスがあって自分を過小評価していると、「あの人はいいな～」と嫉妬しやすくなります。自己肯定の不足が嫉妬の原因を作っています。
自己肯定感を上げる方法を心理カウンセラーの小日向るり子さんが解説します。
（3）すぐ他人と比較する
「自分の方が良い／悪い」と誰かと比較する癖があると、他人と比較しての出来・不出来が気になります。特に、嫉妬しやすい人は、自分に無いものと人にあるものを比べる傾向があります。
価値を証明する基準が比較対象にあると、嫉妬と優劣を感じて苦しくなります。
ついつい人と比べてしまう性格。比べては落ち込む癖。心理カウンセラーの小日向るり子さんに、原因と対処法を教えてもらいました。
（4）承認欲求が強い
「自分に注目してほしい」「とにかく自分の話を聞いてほしい」と自己中心的なところがあると、他の人が話題の中心にいることに嫉妬して不機嫌になります。
人から「関心を持たれたい」「認められたい」「褒められたい」という欲求が強いと嫉妬しやすいのです。
心理カウンセラーの笹氣健治さんに、承認欲求とは何なのか、承認欲求との上手な付き合い方を解説してもらいます。
嫉妬深さを診断したい場合はこちらもチェック！
▶次のページでは、恋愛で嫉妬してしまう原因と心理を解説します。
