新型コロナウイルスが僕たちの日常に存在するようになってから、早くも8カ月以上が経過しました。
マスクや手洗いはすっかり習慣になり、リモートワークや席数の少なくなった居酒屋にも随分と慣れました。
「慣れました」と言うよりも、徐々に現在の「新しい生活様式」の方が日常になりつつあるのかもしれません。
政府のキャンペーンもあって、観光地や夜の街にも人が戻りつつあります。人間の慣れる力は本当にすごいと感じます。
そんな新しい生活の中で大きく変わったものもあります。恋愛です。
緊急事態宣言中、恋愛はご法度のような扱いを受けていましたが、今は違います。さまざまな制約を受けながらも、徐々に恋愛市場も動いています。
今回はそんなコロナ禍での恋愛について書かせていただきます。
■コロナを理由に恋愛を休み続けるべきではない
2020年11月現在、コロナのせいで全くデートができないという人は少ないと思います。
もちろん行き先や時間などは考える必要がありますが、自分がOKを出せる範囲でいいので会いたい人には会うべきだと思います。
世界中どこに行っても100%の安全はあり得ないし、次いつ感染者が増えて、また何もかもが自粛になるか分からないからです。
コロナ禍の自粛ムードは僕たちに「恋愛したいけど、できなくてもしょうがないや」という免罪符を与えてしまいました。恋愛が思うようにいかないことは全てコロナのせいにできたのです。
でも、このままだと非常に危険です。
仮に、コロナが日本で本格的に感染拡大し始めた3月頃から恋愛をストップしているとします。このままコロナのせいにして恋愛をせずに、年末年始頃に第3波が来るとします。
そうすると恋愛がまた遠のき、結果1年以上遠ざかることになります。その間、当然年齢を1つ重ねるわけです。
恋愛したいという思いがあるのであれば、恋愛に対する免疫を保つためにも、恋愛なんかどうでもいいやとならないためにも、時間だけが経過しないように、動くなら今だと思います。
もちろんオンラインでもオフラインでも良いので、自分がOKを出せる範囲で動くべきなのです。
■コロナ禍だからこそ「相手の人間性」を知ることができる
コロナは恋愛においてデメリットばかりもたらしました。
多くのデートや合コンは中止になり、新しい出会いもなくなりました。中には緊急事態宣言中の考え方や行動で価値観が合わずに恋人とお別れをした人もいると思います。
でも、メリットとデメリットは表裏一体で、今後の恋愛の役に立つこともあります。
例えば、今後新しく出会う人と緊急事態宣言中の行動の話をするんです。何を感じて、どんな行動を取っていたかを詳しく聞いてみてください。
とにかく誰とも接触をしようとしなかった人、友達と飲み歩いていた人、公園やアウトドアなら大丈夫だからとデートに誘う人、緊急事態宣言中なんかお構いなしで居酒屋などに誘う人。
緊急事態宣言中の行動は、本当に人間性が出ていました。コロナに限らず、災害などの緊急事態時には人間の本性が出るのです。
それは、好きな映画や本を知るよりもずっとその人の価値観を知れることなのかもしれません。
■コロナ禍で好きな人ができた時に注意すべきこと
コロナ禍で出会い、何度かデートを重ねる中で誰かを好きになることができたとします。
そんな時に注意してほしいことを2つ紹介します。
◇「コロナ禍じゃなくても好きになったか?」を自問自答すること
まず1つ目。それは、「コロナ禍じゃなくてもその人を好きになったか」という自身の感情への自問自答です。
なぜそんなことが必要なのか。それは、人間は非日常の世界では他者を求める傾向があると言われているからです。
大きな災害などもそうです。災害や感染症拡大などの非日常に不安を感じてしまい、その不安を解消すべく異性に求めるハードルが下がってしまうのです。さらに「コロナ禍でせっかく出会えた数少ない人だから」という感情も手伝います。
自身の視界が狭くなっていないか、見て見ぬふりしていることはないか、目をつぶっていることはないか、冷静に俯瞰してみてください。
◇最終的な判断は「直接会った後」にすること
そして、必ず直接会うのも大切です。
僕のところに「オンラインで何回か話した人を好きになった。直接会ったことはない」という相談が何件か来たのですが、会わないと分からないことってあると思うんです。
その人の息使いとか細かい身振り手振りとか匂いとか。そんな、恋人関係を築き、継続していく上での重要な要素があると思うんです。
もちろんコロナの状況を見ながらですが、できれば直接対面してから判断してほしいと思います。
■コロナ禍であってもできれば対面で告白すべき理由
コロナ禍で好きになった人に告白をすると決める人もいるでしょう。
LINEや電話やZoomという方法もありますが、コロナの状況を見ながら、できれば対面での告白をするべきだと思います。
たとえ何度かデートを繰り返して「好き同士」であるという確信があり、LINEやZoomでも告白すればOKをもらえるような雰囲気を感じ取れる状態だったとしても、です。
理由は非常にアナログなことなのですが、告白とは単に「好きです」という感情を伝えることだけではないからです。
告白とは「今の関係性を変えたい」という明確な意思表示なのです。
「付き合う」というのは「今後、2人はこまめに連絡を取り合い、定期的に会う時間をつくり、体の関係を持ち、浮気はせず、膨大な時間と価値観を共にするために今のライフスタイルを変えることを決めてください。私にはその覚悟があります」ということを相手に要求する行為でもあるんですよね。
決して大げさではなく、一大事なのです。
こんな役割を持つ告白だからこそ、僕は絶対に会ってするべきだと思ってしまうのです。
コロナ禍だからこそ、自分の範囲でできる恋愛を
このままコロナ禍が続くのか、いつか終わりが来るのか誰にも分かりません。
コロナ禍でどこまで行動範囲を広げるのか、誰とどれくらいの密度で会うのか、その判断基準も十人十色です。
その中でどんな人を好きになるのか、どんな関係性の深め方ができるのか。これは自分自身もコロナ禍という環境に試されているのです。
どうか決して無理はせず、でも何も諦めず、恋愛をしてみてください。これまで知れなかった自分の価値観や異性に求める条件に気付けるかもしれません。
(ウイ)
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