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【花言葉】悲しい・切ない意味を持つ花16選

さかもとみき(恋愛コラムニスト)

花に気持ちを乗せてプレゼントしたい時、参考にしたいのが「花言葉」。今回は、「悲しい花言葉を持つ花」を紹介します。誰かに花をプレゼントする際、できればネガティブな意味合いを持つ花は避けたいですよね。それぞれどんな意味があるのか知って、花選びの際に参考にしてみてください。

大切な人に、好きな花を贈りたい。そう思う時に気になるのが花言葉ですよね。

きれいで、かわいくて、自分は好きな花でも、相手がその花のネガティブな花言葉を知っているとちょっと気まずい。

花は歴史の中で人に寄り添い、咲き続ける中で色んな解釈がされてきました。今回は、贈る時にちょっと気を付けたい「悲しい」花言葉を集めたので、参考にしてみてください。

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アネモネ「はかない恋」

ギリシャ神話では、女神アフロディテに愛された美青年アドニスの流した血から咲いた花とされているアネモネ。

同時に、ヨーロッパでは古くから美しさとはかなさの象徴とされ、花言葉もそこにちなんでもの悲しいものになっています。

他にも「君を愛する」という花言葉もありますが、はかない恋にならないように、恋の告白に花を贈りたいなら他の花をチョイスしたほうがいいかもしれません。

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片思い中の気持ちに寄り添ってくれるような意味を持つ花言葉を紹介します。

ヒガンバナ「悲しき思い出」

お彼岸の時期に、しかも墓地に多く咲くことからこの花言葉が付いており、名前的にも花言葉的にも悲しいイメージが漂います。

花言葉以外にも、球根にある毒や、花の赤が血を連想させるなど不吉な花とされていました。

しかし近年では一面赤に染まる様子が美しいと好まれ、名所も増えてきました。

他には「あなたに一途」や「情熱」という花言葉もあります。

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渡す時に意味を知らないと怖い花言葉を紹介します。

あさがお「はかない恋」

夏の風物詩であり、朝開いてすぐにしぼんでしまう命の短い花です。花言葉もそこから来ています。

一方で「固い絆」や「愛情」という花言葉もあり、こちらはしっかりと絡まる蔓の様子から。

原産地は熱帯アジアやヒマラヤの付近で、日本には種に解熱や利尿作用がある貴重な薬として持ち込まれました。

なお、ヒルガオには「事情」、ユウガオには「罪」、ヨルガオには「夕暮れの思い出」などの花言葉があります。

白いチューリップ「失われた愛」

「博愛」や「思いやり」の花言葉を持つチューリップですが、色によっても花言葉が変わってきます。

3人の騎士からそれぞれの家宝、王冠、剣、黄金を贈られてプロポーズされた少女が、1人を選ぶことができず、騎士たちが争わないで済むように、女神に頼んで自分の姿をチューリップに変えてもらったという伝説があります。

白いチューリップには他にも「許してください」の花言葉もあり、誰も選べずに花に姿を変えてしまった少女の気持ちや騎士たちの悲恋を表しているようで悲しいですね。

白いチューリップを贈りたい時は「博愛」や「思いやり」を言葉で伝える、他の色のチューリップと混ぜるなど、工夫してみてください。

黄色いチューリップ「望みのない恋」「実らぬ恋」

春の花を代表する明るいイメージのチューリップ。実は、白だけでなく、黄色い花にもちょっと悲しい花言葉が。

黄色い花は、ヨーロッパでキリスト教が迫害されていた時代のローマ帝国のカラーが黄色だったことから、花言葉もネガティブなものが多いんです。

チューリップ以外に黄色い薔薇も「嫉妬」など、黄色い花は渡すのに注意が必要な花言葉が付いています。

もし、恋の告白にチューリップの花言葉を使って気持ちを伝えたい場合は、黄色や白を外して花束にするのがおすすめです。

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チューリップのちょっと悲しい伝説や歴史、色別に見る花言葉などを紹介します。

黄色い薔薇(バラ)「嫉妬」

「友情」という花言葉も持っている黄色い薔薇だけに、プレゼントされると親しみを込めたのか、焼きもちなのか勘繰ってしまいそうです。

黄色い花に否定的な花言葉が付いているのは、ヨーロッパの歴史的背景にあります。

キリスト教が迫害されていたローマ帝王時代、黄色は皇帝の色でした。

キリスト教が広まったヨーロッパでは、その弾圧時代を連想させる黄色ことから、黄の花に否定的な花言葉を付ける傾向にあったんだそう。

ちょっとしたとばっちりですね。花の女王とされる美しい薔薇なので、嫉妬するくらい美しい女友達なんかには、逆に贈りやすいかもしれません。

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薔薇の花言葉についての詳細は、こちらの記事もチェック!

キンセンカ「別れの悲しみ」「暗い悲しみ」

ギリシャ神話では、太陽の神アポロンに恋をした水の精ニンフの悲恋が花言葉にちなんでいると言われています。

かつては花期の長さから不変の愛を象徴するとされ、結婚式や恋愛のお守りとして用いられており、「慈愛」という花言葉もあります。

また、16世紀に南米からヒマワリが伝来するまでは「サンフラワー」と呼ばれていたそうです。

マリーゴールド「悲しみ」

原産国はメキシコで、コロンブスによってヨーロッパに持ち込まれたマリーゴールド。

年に数回ある聖母マリアの祝祭にいつも咲いている黄金の花ということで、この名前が付きました。

他にも「勇者」や「健康」という花言葉もあります。

ネガティブな花言葉の「嫉妬」や「悲しみ」は、キリスト教が迫害されていた時代、皇帝が黄色の服を着ていたということから来ているそうです。

また、原産国のメキシコでは死者の日という祝日に飾る花とされています。

ギョウジャニンニク「深い悲しみ」

花名は、行者が修行中に体力をつけるために食べたとされるほど栄養価の高いところから付いています。

イギリスなどでは春になると一面に咲く様子が見られる一方、原産地の日本では山菜の王様であるが故に乱獲が多かったせいか、あまり見かけなくなったそう。花言葉通り、ちょっと悲しいエピソードですね。

強いニンニク臭があり、北海道のアイヌの人々やヨーロッパでも魔除けとして信じられてきた花でもあります。

ムスカリ「悲嘆」

麝香(ジャコウ)のような香りから、ギリシャ語の「ムスク(麝香)」にちなんだ花名のムスカリ。

世界最古の埋葬花ともされ、6万年前の遺跡に花が手向けられた跡もあるそうです。

ヨーロッパでは、紫色が高貴さや悲しみを表すことから悲しい花言葉が付いているんですね。

他には「失意」や「失望」などの使いづらい花言葉がある反面、「通じ合う心」、「寛大な愛」など贈りたくなるような花言葉も。

渡したい時は、伝えたい言葉を添えるといいかもしれません。

チョコレートコスモス「恋の終わり」

チョコレートを思わせる香りと濃厚な色のチョコレートコスモス。別名はブラックコスモスと呼ばれています。

せっかくチョコレートの香りがしてバレンタインにちなんだ花なのに、「恋の終わり」という悲しい花言葉を持つと思うと贈りづらいですね。

他には「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」などがあるので、別れてしまったけど大事な人に贈るのなんかにはいいかもしれません。

白のゼラニウム「私はあなたの愛を信じない」

「信頼」「尊敬」「真の友情」など、ゼラニウム自体は贈りやすい花言葉を持っています。

が、白のゼラニウムだけは「私はあなたの愛を信じない」という、渡されるとちょっと悲しくなる花言葉があるので要注意。

虫が嫌う匂いを放っており、ヨーロッパでは虫よけや魔除けとして窓辺に置く習慣があります。

シラー「さびしさ」

原種が100種類もあるシラー。星形の花をたくさん付けるタイプと釣り鐘型の花を付けるタイプがあり、春先に白やブルー、ピンクの花を咲かせます。

傾向としては青系統の色の花が多く、花言葉は紫色の持つ高貴さや悲しみのシンボルから来ています。

花言葉は他に「多感な心」などもありますが、どちらも少し使いづらいですね。

かわいい花姿から、切り花やアレンジメントとしては人気のある花です。

紫のヒヤシンス「悲哀」「悲しみを超えた愛」

水栽培できる豪華な花、ヒヤシンス。

悲しい花言葉は、ギリシャ神話から来ています。

美少年ヒュアキントスが、太陽の神アポロンと遊んでいると、西風の神ゼピュロスが嫉妬して風を吹かせ、円盤がヒュアキントスにあたり、彼は死んでしまいます。

この時に流れた血から紫のヒヤシンスが咲いたと言われており、こんな悲しい花言葉が付いたようです。

ヒヤシンス自体には「スポーツ」や「勝負」「ゲーム」なんて花言葉もあるので、紫以外のヒヤシンスと「勝利」の花言葉があるゲッケイジュを贈ると、勝負事に勝つ願掛けにもなりそうですね。

ラッパスイセン「報われぬ恋」

まぶしいような黄色で春を彩るラッパスイセン。

悲しいイメージとは遠そうですが、本種だけは「ダッフォディル」と呼ばれ、ギリシャ神話に出てくる死者の国の花、アスフォデロスを語源としているそう。

この死者の国の花にちなんで、花言葉も悲しいものとなったのだとか。意外な背景を持っているんですね。

アリウム「深い悲しみ」

小花が2,000個も集まって直径20センチもの花序を作るアリウム。

花言葉はその花姿から悲しくたたずむ人を連想したのだと言われています。花言葉は他に「正しい主張」や「円満な人柄」「不屈の心」というものも。

別名は「花葱(ハナネギ)」で、アリウムという名前自体も、ラテン語で「にんにくのような匂いを放つ」という意味だとか。実際に茎を切ると独特の匂いを放ちます。

ルリタマアザミ「傷付く心」

花言葉は、ピンポン玉のような青い花が蕾の時はギザギザでトゲのようで、触れると痛そうなイメージから。同じくその見た目から「鋭敏」や「権威」という花言葉もあります。

英名は「Blue ball(青い球)」や「Small globe thistle(小さな球形のアザミ)」と呼ばれるそう。

贈るのには悩ましいですが、生け花としては重宝されてきた花でもあります。

悲しい花言葉も花の特性や歴史を知るきっかけに

悲しい花言葉を持つ花は贈りづらいですが、その理由を知ると、花の特徴や歴史なども垣間見えてきます。

花言葉がネガティブでも、もしかしたら自分で愛でるにはより愛着が湧くかもしれません。

花を渡して花言葉を伝えるのは、コミュニケーション手段の一つです。花を渡す時に、悲しい花言葉の由来をちょっとした小話として使ってもいいかもしれませんね。

(さかもとみき)

※画像はイメージです

※この記事は2020年10月31日に公開されたものです

さかもとみき(恋愛コラムニスト) (恋愛コラムニスト)

広告代理店、旅館勤務を経て転勤族妻としてフリーライターになったアラサー。のった恋愛相談は100件を超え、ダメ男を渡り歩いた過去の失恋と相談経験を活かして多数の恋愛記事を執筆。個別に恋愛相談やデートのアドバイスなども行っている。

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