生理中は貧血になりやすい? 貧血の症状と4つの対処法
貧血を予防・改善するには?
貧血の予防には、生活の中でできるセルフケアもあります。また貧血と診断されて治療を受けている間も、主治医と相談しながら食生活の見直しなどを併せてしていきましょう。
まずは食生活で「鉄分」を見直す
動物性食品(ヘム鉄を多く含む)と植物性食品や卵、大豆製品(非ヘム鉄を多く含む)を組み合わせて食べ、鉄分をしっかりとりましょう。

鉄分摂取の推奨量(10.5mg/生理のある15〜49歳の女性)というのは、日々代謝などで失う鉄分や、食べた鉄の吸収率、生理期間に失う分などを考えた上で勧められている分量ですから、なるべくこの目標をクリアしたいですね。
食生活のバランスを手軽にアップ
鉄の吸収を助けるビタミンC(緑黄色野菜や果物に多い)や、鉄と結びついてはたらくタンパク質(肉や魚、大豆製品に多い)、赤血球が作られるときに必要な葉酸(レバーや緑の濃い野菜に多い)やビタミンB12(レバーや貝類、チーズに多い)などをしっかりとることも大切です[*1] 。

よく噛んで食べる
胃酸の分泌が高まると食事でとった鉄分の吸収がよくなります[*1] 。胃酸の分泌を促すには「よく噛む」が手軽です。早食いがクセになっている場合は、ときどき箸を置いて、ゆっくり噛むように気をつけてみましょう。
副菜に酢の物をプラスしたり、料理に酢や柑橘果汁など酸味を加えたりしても胃酸の分泌がよくなります。
極端なダイエットはNG
不足しがちな栄養を十分にとるために、食事を極端に制限するようなダイエットはやめておきましょう。
経血量の異常などを感じたら受診を!
生理中だけでなく女性は普段から鉄欠乏性貧血になりやすく、気づきにくいことを覚えておき、めまいや息苦しさ、経血量の異常など体調に不安を感じたときは婦人科を受診して原因を確かめましょう。早めに適切な治療やケアを受けて、健康不安のないコンディションを取り戻してください。
(文・構成:下平貴子、監修:松峯美貴先生)
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※画像はイメージです
参考文献
[*1] 厚生労働省 「e-ヘルスネット 貧血の予防には、まずは普段の食生活を見直そう」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-008.html
[*2] 女性の健康推進室 ヘルスケアラボWEBサイト「貧血」
http://w-health.jp/monthly/anemia/
日本臨床検査医学会 貧血
https://www.jslm.org/books/guideline/36.pdf
[*3] 一社日本家族計画協会
http://www.jfpa.info/wh/questions/docter/index.php?aid=112
[*4]「病気がみえるvol.9 婦人科・乳腺外科」(メディックメディア),p26
[*5] 日本鉄バイオサイエンス学会編 鉄剤の適正使用による貧血治療指針 第2版
https://jbis.bio/all/pdf/tetu-ketubou.pdf
[*6]「日本人の食事摂取基準 2020年版」,P316
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
[*7]「国民健康・栄養調査」(厚生労働省,2018),p.31表12
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000635990.pdf
[*8]「日本人の食事摂取基準 2020年版」,P315
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
※この記事は2020年10月26日に公開されたものです