生理中は貧血になりやすい? 貧血の症状と4つの対処法
そもそも女性は貧血になりやすい
成人女性の15〜20%に貧血があり、長期にわたる研究でも貧血の女性が増えていると報告されています [*5] 。
次のような原因によって女性は鉄分が不足しやすく、生理中に限らず鉄欠乏性貧血になりやすいと考えられているのです。
原因のひとつは「鉄摂取量の少なさ」
生理のある女性(15〜49歳)の場合、日に10.5mgの鉄をとることが推奨されていますが[*6] 、特にこの年代では十分な量がとれていないことがわかっています[*7] 。
そして、鉄は食事からとっても吸収されにくいミネラルで、日本人の場合の吸収率は15%程度 [*8]。それも不足しやすい一因です。
さらに、女性の鉄分不足の原因として「過度なダイエット」や「肉類などを控えた偏った食事」も指摘されています。
鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類あり、吸収率が高いヘム鉄はレバーや赤身肉、赤身魚、貝類など動物性の食品に多く含まれています。ダイエットなどで食事の制限をしていると、鉄の摂取量・吸収量が少なくなってしまうリスクが高いのです。