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生理中は貧血になりやすい? 貧血の症状と4つの対処法

松峯美貴(産婦人科医・医学博士)

より貧血になりやすくなる生理の異常

次のような生理の異常がある場合には、通常よりも貧血になりやすくなります。

過多月経

過多月経とは、生理のときの出血量が異常に多い状態をさし、子宮筋腫や子宮腺筋症などによって引き起こされます。

「出血量が異常に多い」とは、経血の量が140ml以上の場合[*4] とされますが、経血量を把握するのは難しいものです。なので、血液検査で「鉄欠乏性貧血」かどうかや、その原因が他にないかなど総合的にみて診断されることが一般的です 

経血の量は個人差が大きく、人と比べることもできないので、判断が難しいですね。普段と比べて変化があった場合は受診のタイミングだと考えてください。

過多月経を疑う目安として、「レバーのような塊(親指の先ぐらい)が出る」「生理用ナプキンが1時間ともたず、頻繁に替える必要がある」「昼でも夜用のナプキンが必要」などがあります。思い当たる場合は受診しましょう。(松峯先生)

生理の異常は、つらい症状とパフォーマンスの低下で心身に大きな負担になると思います。生理期間中も快適に過ごせるように、原因を確かめて治療しましょう。我慢をしないで、婦人科に相談してください。

過長月経

過長月経とは字の通り、正常よりも“生理が長すぎる”ケースで、出血している期間が8日以上続く[*4] ことを言います。過多月経と同時に起きていることも多く、その原因も同じであることがほとんどです。

このほか短いスパン(24日以内)で次の生理がくる「頻発月経(ひんぱつげっけい)」[*4] という異常もあり、サイクルが短くなっていてもルーティンになっていると気づきにくいので注意が必要です。(松峯先生)
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