セルフコーチングとは? 簡単なやり方と効果
セルフコーチングを始める前の注意点
セルフコーチングを始める前の基本的な注意点を3つ挙げます。
(1)コーチングに関する知識が必要
コーチ役を担うのですから、ある程度のコーチングに関する知識は必須になります。
ただ、本物のプロコーチを目指すわけではないので、関連書籍を購読する、試しにコーチングを受講してみるくらいで十分ですが、最低限の知識は得ておくようにしましょう。
(2)コーチングに適したテーマを選ぶ
コーチングは、他と比べて効果が出るまで手間暇がかかる手法ですから、例えば、スピード重視のテーマを選んでも、望む効果は生まれません。
テーマ選びを含め、既述の通りコーチングに関する最低限の知識は得ておきましょう。
(3)やってみること、継続すること
とっつきにくいからなかなか着手に至らない、もしくはやってみたけれども、思ったような効果が出ない、といって進まないケースが多いのが、セルフの最大の特徴です。
手間も時間もかかりますが、機能すれば大きな成果が得られるセルフコーチング。まずは自分と向き合う時間をしっかり用意した上で始めてみて、そこから粘り強く続けていきましょう。
セルフコーチングのやり方
セルフコーチングも通常のコーチングと同じですが、そのやり方について、簡単に解説します。
STEP1:目標を設定する
まずどうなりたいか、どうしたいのか、を自問自答してください。
この時点ではまだ曖昧でまとまっていないでしょうが、それで構いません。
できれば大きめの紙とペンを使って、ラフスケッチで良いので、「~したい」というものをどんどん思いつくままに書き出してみてください。
STEP2:現状を把握・分析する
漠然とでも目標が定まったら、その目標を達成するために、障壁となっているものは何か、マイナスの結果となっているのは何かを把握します。
例えば、痩せたいと思っているのに、なかなか痩せられない、としましょう。現状を振り返ってみて、運動不足だったり、間食や甘いものがやめられなかったり、というような原因を把握・分析していきます。
STEP3:行動計画を策定する
原因がつかめたとしたら、次に行動計画に落とし込んでいきます。
例えば、3カ月で6kg痩せるとした場合、できるだけ運動をする、間食は控える、といった漠然としたものではなく、時間軸を意識して具体的な内容に落とし込んでいきます。毎日の通勤時には階段を使う、間食は1日おきにする、といった具合です。
ただし、この3カ月夕食は摂らない、というような無理をすると続きませんから、実現の可能性が高い計画を立てます。
STEP4:行自らでPDCAサイクルを回す
ここまでできたら、最後は進捗管理になります。
自らでPDCAサイクルを回していきます。PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)のことです。
セルフコーチングで、計画通り進んでいるかどうか、進んでいないとなると何が原因なのかを把握し、対策を打っていきます。
例えば、通勤時に階段を使うのはなかなか難しいとなれば、その代わりの運動として、仕事が終わった後や休みの日にウォーキングを1時間やる、といった行動計画を策定し直して、実践していくのです。