未既婚を左右するのは恋愛への積極性?
20代既婚女性と未婚女性では、恋愛経験率において差があることが分かりました。では、どうして恋愛経験が結婚を左右するのでしょうか?
実は、告白経験率にも表れていた「積極性」にあるのではないかと考えられます。
男性の7割は恋愛に「受け身」
以前、この連載で、「結婚願望がない男性が増えている」がウソな理由という記事にも書きましたが、男性の7割は恋愛に関して「受け身」です。
それは、最近になって草食化したからではなく、30年前も、それこそ古事記の時代から、男性の7割は「自分から能動的にアプローチできない」生き物です。恋愛の主導権は、3割の恋愛強者男性を除けば、間違いなく女性が握っているのです。
ただし、この3割の恋愛強者男性が曲者で、彼らは自分に自信もあり、自分から積極的にアプローチも仕掛けられます。当然、浮気率も高いですし、一度に複数人と恋愛することなど朝飯前です。恋愛界隈では、そうした恋愛強者男性の行動が目立つので、「男性は能動的だ」というイメージが付きやすいのでしょう。
受け身の男性4割が結婚している理由
繰り返しますが、そうした男性はたったの3割しかいません。恋愛強者が3割、生涯未婚者が3割だとするならば、残り4割は恋愛強者でもなく、恋愛自体に自信もない、受け身の男性たちなのです。にも関わらず、結婚しているボリューム層はまさにこの4割の男性たちを夫としている女性たちです。
弊ラボの調査によれば、「特に意識もしていなかったが、女性から言い寄られたことをきっかけとして相手を好きになってしまったことがある」という設問にイエスと答えた20代未婚男性は41%もいます。同じく、20代の既婚男性も39%です。
前述したように、恋愛弱者の受け身であるにも関わらず、結婚している男性が4割であるというのは、実は女性主導によるアプローチがあったればこその話といえるでしょう。
結婚においては「恋愛主導権」を女性が握るのが良い
日本に古来から伝わる昔話を思い出してください。数字で見る。結婚相手に年収を求めるとなぜ婚活がうまくいかないのかでご紹介した「炭焼長者」のお話も、有名な「鶴の恩返し」にしても、山姥の話でもある「食わず女房」にしても、大部分の昔話における結婚譚は女性の方からプロポーズして、押しかけ女房となっているパターンが多いのです。
昔話は、ある意味庶民の生活を伝える伝承ですから、元来日本人の結婚は女性が主導していたとも考えられます。
だからといって、何も女性から全てぐいぐい攻めることだけが戦略ではありません。相手の男性が、自分からアプローチしやすいように、お膳立てを整えてあげればいいのです。
男性というものは、案外リスクを回避したがる臆病者が多い。失敗するくらいならそもそも挑戦しないという選択をしがちです。ならば、「言ってくれたらOKするよ」という、分かりやすいサインを出してあげれば良いのです。
そんな意気地のない男は嫌ですか? しかし、結婚生活においては、無謀なチャレンジをしてしまう夫より、地道に冒険を避ける夫の方が安心できるのかもしれませんよ。