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理由もなく泣きたくなるのはなぜ? 原因と対処法を解説【心理学】

小日向るり子

これといった理由はないけれど「泣きたくなる」といった経験はありませんか? ストレスがたまっていたり、心が疲れたりしているSOSサインかもしれません。今回は、泣きたくなる理由や対処法などを、心理カウンセラーの小日向るり子さんに教えてもらいます。

忙しく過ごす日々の中で、ふとした瞬間に泣きそうになることはありませんか? 意図に反して泣きそうになると焦りますし、突然泣いてしまうと周りの人も困惑させてしまいますよね。泣かずに済むには、どうすればいいのでしょうか。

今回は泣きたい気持ちになりやすい人の特徴から、泣きたい気持ちになった場合の対処法までご紹介します。

なぜ泣きたくなるの? 心理と原因5つ

ふいに泣きたくなるのにはどのような原因があるのでしょうか。泣きたくなるときの心理と原因をご紹介します。

1.ストレスを感じている

ストレスとは、外部からの刺激(ストレッサー)によって心身に起きる反応のことです。心を風船に例えると、パンパンに空気を入れて膨らんだ風船は少しの刺激でも強く跳ね返しますよね。この「跳ね返す」という発散が、「泣く」という行為として表れます。

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心理カウンセラーの服部希美さんに、ストレスの度合いの診断方法と簡単な対処法をご紹介いただきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

2.フラッシュバック

フラッシュバックとは、心が強い外傷を受けたときのことを後から突然思い出したり夢に見たりする現象のことです。このフラッシュバックも、泣きたい気持ちが生まれる心理の一つ。

人の脳は、感情を司る部分がホルモンを分泌すると涙腺が刺激され涙が出ます。そのため過去のことがよみがえって感情が揺さぶられることにより、涙腺が刺激され泣きたくなってしまいます

3.心に疲れが溜まっている

実はやることがたくさんあって忙しい状態でも、基礎体力がある方などは気力で体が動いてしまうことがあります。そんなときに泣きたい気持ちになるということは、体は疲れを察知していないけれど、心が疲れを察知しているということです。

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心が疲れた時の対処法を、心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいます。

4.緊張が解けたとき

夜に家に帰ってきて、一人になりほっとしたときなどがそれにあたります。緊張が解けると、神経は交換神経優位の状態から副交感神経優位になります。リラックスした状態とは副交感神経が優位になることですが、この神経が切り替わるときに泣きたくなることがあります

5.助けてほしい

人は進化の過程で他人に苦痛や不快をアピールすることを身に付けました。泣くことはそのアピール方法の一つです。誰かと一緒にいるときに生まれる泣きたい気持ちは、実はその人に助けてもらいたい気持ちの表れの可能性があります

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寂しさを乗り越える方法を、心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいましょう。きっと心が救われます。

恋愛で泣きたくなる理由

ふとした瞬間に泣きたくなるのは、恋愛が理由かもしれません。ここでは、恋愛にフォーカスして泣きたくなる理由を見ていきます。

1.寂しい

連絡頻度が少なかったり、遠距離恋愛でなかなか会えなかったり。また、「誰も自分を好きになってくれない」と感じたりした時も、寂しさを感じて泣きたくなります。

周りは自分よりも幸せに見えてしまうもの。そう分かってはいても、人と比べてしまうと「自分は幸せじゃない」と感じてしまうのかもしれません。

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寂しいという気持ちだけで彼氏をつくるのは良いことなのでしょうか? また、彼氏が欲しいと思ったら何をすれば良いのでしょう?

2.愛されていると自信が持てない

相手の愛情に不安を感じている時も、泣きたい気持ちになります。片思いの相手や恋人からの愛情表現や連絡が少ないと、「私のことが好きなのかな」と不安になってしまいますよね。

自分が愛されていると自信が持てない時は、泣きたくなってしまうのです。

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「愛されたい症候群」になる心理や対処法を、心理カウンセラーの小日向るり子さんに教えてもらいます。

3.未来が不明確で不安

女性は一途に愛され続けることを本能的に求めるため、結婚という「一途な契約」を男性よりも重視する傾向にあります。

そのため恋人がいる場合は、相手が自分との関係性を将来的にどうしたいと思っているのかが伝わらない場合、不安が高まってしまうのです。

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泣いてしまう女心、そしてその場をしのぐだけではなく、関係性をさらに良くする対処法を心理学的に解説します。

▶次のページでは、泣きたい気持ちが生まれやすい人の特徴を紹介します。

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