仕事を休みたいときはどうしたらいい? 休むべきかの判断基準&対処法
「仕事を休みたい」そう思う気持ちをなんとかできないものでしょうか? 仕事を休みたくなる心理や休むべきかどうかの判断基準、憂鬱さを解消する方法を解説します。
「仕事を休みたい!」と思うことは誰しもありますが、中にはその気持ちが強くなって仕事に行くのが憂鬱になり、心身に大きなストレスを抱えてしまう人もいます。
「仕事を休みたい」と思ったら、休んでしまったほうがいいのでしょうか?
今回は、仕事を休みたくなる心理や休みを取るべきかの判断基準、月曜日が憂鬱にならない日曜日の過ごし方、そして仕事を楽しむコツまでご紹介します。
仕事を休みたくなる心理とは?
仕事を休みたくなる人の心理は、大きく3つに分類できます。
(1)仕事内容に納得していない
今の仕事の内容に不満・不安があって納得できていない状態だと、仕事に対するやる気が生まれません。「なんでこの仕事をしているんだろう」という疑問が心のどこかにあるので、仕事に身が入らないのです。
自分の希望と異なる仕事に就いている人は、こうしたモヤモヤを抱えがちです。
(2)仕事の人間関係が煩わしい
仕事の人間関係がうまくいっていないと、仕事そのものも面倒に感じやすいです。
多くの人が入社を決めるときの基準に「職場の人間関係」を重視するように、人間関係次第で仕事の満足度は大きく左右されるものです。
(3)仕事の疲れが溜まっている
十分な休息時間が確保できないほどハードワークをしていると、仕事の疲れが日々蓄積されていき心身に強いストレスがかかり、仕事が嫌になってしまいます。
健康的に仕事を続けるには、体だけでなく心もきちんと休ませる必要があり、無理してハードワークを続けると「仕事を休みたい」という気持ちがどんどん高まっていきます。
仕事を休むべきなの? 判断基準とは
自分の今の状況で、本当に仕事を休むべきか判断できずに悩んでいませんか?
迷っている方は、これからご紹介する判断基準を参考にしてください。決して無理せず、心身のSOSがあればしっかり休みましょう。
(1)ストレスチェックで判断する
以下の15の項目のうち7つ以上当てはまったら、ストレスが溜まっている可能性大。
ストレスを放置すると、心にも体にもダメージを与えてしまいます。無理せずに休暇を取って、心身を休めましょう。
・体がだるい
・仕事が思い通りにいかないと感じる
・寝足りない
・イライラしやすくなった
・無気力でやる気が出ない
・会話することが面倒だと感じる
・食欲がない
・飲酒が増えた
・ひとりで抱え込みやすい
・考えだすと止まらない
・以前より短気になった
・現実逃避したいと思うことがある
・目覚めが悪い
・日々の怒りを溜め込んでいる
・風邪をひきやすい
(2)利益・不利益で判断する
仕事することで自分が得られる利益と不利益を比べて、不利益のほうが多いと感じれば仕事を休みましょう。
思いつくものをどんどん紙に書き出して可視化するとわかりやすいです。
【利益】
・〇〇の経験ができる
・打ち合わせで〇〇さんに会える
【不利益】
・帰りが遅くなってあまり休めない
・人間関係でストレスが溜まる
などなど、小さなことから大きなことまで手あたり次第書き出してください。
(3)食欲の有無で判断する
食欲は心身の健康を示すパラメーターです。仕事の疲れで食欲がなくなると、エネルギーがチャージされず不健康な状態に陥りやすく、さらにメンタルが不安定になる……といった負のループにはまってしまいます。
最近の食生活を振り返って「食べようと思っても箸が止まってしまう」「胃がむかむかして吐き気がある」などの自覚がある方は、一度仕事を休んで様子を見てください。
仕事を休んで食欲が復活するようであれば、中長期の休暇を取ることをおすすめします。
仕事が楽しみになるちょっとしたコツは?
仕事がほんの少しでも楽しみになれば「仕事を休みたい」という気持ちが和らぎます。
仕事を楽しくするちょっとしたコツも3つ紹介しますので、参考にしてくださいね。
(1)今の仕事を未来に活かす方法を考える
どんなに休みたい仕事でも、まったく無意味ではありません。今の仕事で得た経験や知識はこれからの未来に生かせます。大切なのは、自分が得たものを無駄にしないこと。自分の行動次第で、不正解も正解にできるのです。
今の仕事に納得していなかったとしても「この経験をどう活かしたらプラスになるだろう」と考え、前向きに行動しましょう。そうすれば仕事する意味が生まれ、楽しみを見つけやすくなります。
(2)仕事関係の人と仲良くなる
ストレスの大半は人間関係から生まれると言われています。逆を言えば、人間関係がうまくいっていれば大半のストレスは解消できるということ。
仕事が楽しくないなら、仕事上の人間関係を深めて人との関わりに楽しみを見つけてはいかがでしょうか。「あの人と仕事するのは楽しい」「あの人がいるから頑張れる」と思えたら、だんだん仕事が楽しくなります。
(3)仕事以外に癒しの時間を作る
仕事をポジティブに捉えられないときは、仕事以外の時間を充実させてバランスをとりましょう。
自分が癒されることが何かを知り、積極的に日常生活に取り入れるのがおすすめです。
休日や帰宅後に自分の趣味を楽しむ時間を作ったり、リラックスできる入浴やアロマを楽しんだりと、うまく心を休められれば仕事に対するポジティブな気持ちが生まれやすくなります。
月曜日が憂鬱じゃなくなる? 日曜日の過ごし方
「仕事前日の日曜日はどうしても憂鬱になってしまう……」という方はとても多いです。
最後に、そんな日曜日の憂鬱とさよならする方法を4つご紹介します。
(1)外に出て運動する
気分が沈んでいると引きこもりがちになりますが、憂鬱なときこそ外に出て体を動かしたほうがリフレッシュできて元気が出ます。
特に日光を浴びることが大切で、天気のいい日曜日は積極的に外に出て体を動かしましょう。難しければ、近所のコンビニや公園に行くだけでも大丈夫! 体を動かすと前向きになりやすく、ネガティブな気持ちが和らぎます。
(2)呼吸法でリラックスする
認知行動療法では、緊張や不安を和らげる「呼吸法」を実践することがあります。呼吸法を実践することで、問題に向き合うエネルギーが生まれたり、不快感が軽減したり、不眠や頭痛が改善したりと多くのメリットが生まれます。呼吸法は以下のとおりです。
1:ストローを吸うように口を尖らせ、下腹部を凹ませるようにして5~10秒ほど息を吐く
2:下腹部を膨らませるイメージで、鼻から息をゆっくり吸う
3:息を2秒止める
4:1~3を3分程度繰り返す
外に出て運動する気力がない方にもおすすめです。
(3)モヤモヤを書き出して整理する
自分の抱えているモヤモヤが理解できないと、いつまでも不安を感じ悩み続けてしまうもの。理解できればスッキリして前向きな行動に移しやすくなります。
日曜日にモヤモヤが募ったら、仕事に行きたくない理由や対処法を書き出して理解しましょう。書き出すポイントは以下の6つです。
1:苦しんでいる状況はどんなとき?(例:〇〇の仕事をしているとき、仕事へ向かうとき)
2:そのとき、自分はどう考えている?(例:ダメな社会人だ、仕事の適性がない)
3:そして、どんな感情・気分になる?(例:落ち込む、つらい、悲しい)
4:体の反応は?(例:胸が苦しくなる、胃が痛い)
5:そのときどう対処している?(例:仕事を続ける、一旦休憩する)
6:どう対処したら苦しくない?(例:新しい仕事を探す、部署異動をする)
これらを書き出すことで、これからどうしたらいいか、何をしたら悩みがなくなるかなどイメージしやすくなります。
(4)1週間のタイムスケジュールを書く
どうしても仕事に対するモヤモヤが晴れないときは、1週間のスケジュールを書き出してライフスタイルを客観視し、課題や解決方法を考えましょう。
起床、食事、通勤、仕事、遊び、入浴、就寝など、月曜日から日曜日までのタイムスケジュールを作ります。何をどの時間にどれくらい行っているかが可視化され、自分のライフスタイルがよくわかります。
そこから「もっと寝たほうがいい」「もっと遊んだほうがいい」などの改善策が見えてくるでしょう。
「休みたい」そう思ったら自分と相談しよう
「仕事を休みたい」という気持ちは珍しいものではありませんが、その気持ちを軽視しすぎると心や体に思わぬトラブルが起きてしまう可能性もあります。
なぜ休みたいのか、自分の心身に変化は生まれているかなど、自分と向き合ってじっくり考えましょう。無理に今の仕事を続けることがベストとは限りません。必要であれば仕事を休んで、これからの生活を考え直すきっかけにしましょう。
(秋カヲリ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年02月16日に公開されたものです