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【例文あり】適応力の特徴と適切なアピール方法

笹氣健治(心理カウンセラー)

適応力が求められる場面とは

上述したように、適応力は仕事の多くの場面で役に立ちます。たとえば、次のような場面においては特に力を発揮することができます。

1.転勤や配置転換の場面

住んだことのない都市への転勤、未経験の業務をする部署への配置転換など、仕事環境も同僚の顔ぶれもガラッと変わるときほど、適応力が高い人には有利です。

住居や職場が変わったことでのストレスややったことのない仕事に対する不安は、慣れてくればいずれは解消しますが、慣れるまでの期間が短いと即戦力になることができます。

2.新しい業務やプロジェクトに関わる場面

新しい業務を任されたり、プロジェクトメンバーに新たに加わったりなども、適応力が高い人にとって腕の見せ所です。

持ち前のチェレンジ精神や前向きさ、貢献しようという意識は必ず役に立ちますし、スキルアップやキャリアアップにもつながるでしょう。

3.トラブル対応の場面

突発的なトラブルが発生したとき、頼りになるのは適応力が高い人です。

初めて経験することでもパニックにならずに落ち着いて対処できますし、臨機応変な対応も得意。関係者とのコミュニケーションもうまくとることができて、問題解決へつながる大きな役割を果たします。

適応力が求められる仕事

どんな仕事においても、「適応力」はあったほうが有利な能力なのですが、特に次のような仕事で高い適応力が求められます。

1.営業職

営業は多くの人と顔を合わせる仕事です。

人にはいろいろなタイプがいますので、どんなタイプにもうまく対応できる適応力は、相手といい関係をつくって商談をまとめるうえで強力な武器となります。

2.接客業

接客業も多くの人を相手にする仕事ですので、適応力は高いに越したことはありません。

特に、相手の要望に即座に対応する臨機応変さが求められるシーンが多いので、その場その場の状況に合わせて判断して行動できる適応力があると、質の高い接客を提供することができます。

3.相談員・カウンセラー

他人の相談に乗る仕事にもいろいろありますが、相談業務も適応力が高いほどうまく対応できるでしょう。

うまくコミュニケーションをとって相手の置かれた状況を的確に理解し、型通りの受け答えではなく、柔軟に考えたうえでの適切な提案を示す。そんな対応ができるために適応力の高さは役に立ちます。

4.案内係

多くの人が集まるイベントや展示場などでの案内係も、適応力が高い人ほど適任だといえます。

すぐに仕事環境に馴染むことができてコミュニケーションも得意、さまざまな問い合わせにも臨機応変に答えられる能力が存分に発揮されるでしょう。

5.管理職

組織をまとめる管理職やチームリーダーの仕事も、適応力が高いほうが有利です。

部下やメンバーはそれぞれ固有の考え方や価値観を持っています。その違いを受け入れる柔軟性と、それぞれに合わせたコミュニケーションがとれることによって、組織をうまくまとめることができます。

次ページ:面接で適応力をアピールする方法

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