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【例文あり】適応力の特徴と適切なアピール方法

笹氣健治(心理カウンセラー)

適応力を高めるには?

適応力はビジネスパーソンにとって必要性の高い能力であることをお伝えしてきました。

では、どうすれば適応力を高めることができるのでしょうか? 日頃から意識すると効果がある取り組みをご紹介しましょう。

1.不安をコントロールする

新しい環境に身を置いたとき、たいていの人は不安を覚えます。適応するためには、その不安をうまく乗り越える必要があります。

簡単な不安のコントロール方法としておすすめするのは、セルフトーク法です。「なんとかなる」「なるようになる」「死ぬわけじゃない」「ダメならまたやり直せばいい」といった言葉を自分に言い聞かせるように心の中で何度も唱えるのです。

不安が生じたときに、このセルフトークが自然とできるようになるまで意識的に習慣化してみてください。不安になっても行動できるようになることが、適応力を高める基礎となります。

2.うまく適応しようとしない

うまく適応しようと思えば思うほど、逆にうまくいきません。かえって自分にプレッシャーがかかり、緊張したり不安になったりと、柔軟性を失ってしまい適応力が低下することになります。

このようなときもセルフトーク法を活用し、「うまくできるに越したことはない」「うまくできるときもあれば、うまくできないときもあるものだ」「自分なりにできることをやろう」と自分に言い聞かせるようにして、自分自身へのプレッシャーを軽減するといいでしょう。

うまく適応しようと思わないほうがかえってうまくいく、ということです。

3.いろいろなことにチャレンジしてみる

適応力が低いのは性格的な要素も大きいですが、場数を踏むことで補うことができます。いろいろな環境に自ら進んで身を置いてみることが、適応力を高めるうえでは非常に有効なのです。

新しい仕事を積極的に引き受けたり、自発的に定期的な配置転換を希望したりして、経験の幅を広げることを常日頃から心がけることがきっと役に立ちます。

適応力を身につけてワンランク上の自分になろう

高い適応力はビジネスのさまざまな場面で役に立ちますし、今後雇用の厳しさが増していくビジネス環境において、適応力は必要不可欠な要素だと言えるでしょう。

採用や転職の面接においても、適応力の高さをうまくアピールできるようになることは選考されるうえで有利に働きます。適応力の本質を深く理解して、適応力を高めるために日頃から意識して行動することをぜひ心がけてみてください。

(笹氣健治)

※画像はイメージです

※この記事は2019年12月26日に公開されたものです

笹氣健治(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

メンタルトレーナー・心理カウンセラー
1967年生まれ。国際基督教大学を卒業後、NTT(東京支社)に入社。その後、地元の仙台に戻り、スポーツクラブ「グラン・スポール」の経営に携わる。企業を経営する上で人間心理を理解する必要性を痛感して心理カウンセリングを学び、現在は、ストレスやコミュニケーション問題の解消をテーマにした講演やカウンセリング、目標達成のためのメンタルトレーニングを行っている。『「やる気」のある自分に出会える本』(スリーエーネットワーク)、『仕事の悩みを引きずらない技術』(PHP研究所)など、著書19冊。

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