クラウドファンディングを広める女子のご褒美とは #私のご褒美ギフト
みんな何を楽しみに、日々働いているの? 現代の女性たちのさまざまな働き方を取材し、「これがあれば、またがんばろって思える!」という彼女たちのご褒美を教えてもらいました。
女性のしなやかキャリアをサポートするキャリアカウンセラー・舛廣純子さんが、さまざまな働き方をする女性たちのご褒美を探る連載【私のご褒美ギフト】。
今回は、日本最大のクラウドファンディング「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を運営する株式会社CAMPFIREで事業開発をしている山中ファンキー直子さんを取材しました。
山中ファンキー直子さん
株式会社CAMPFIRE
大学卒業後海外を放浪、帰国後クリエイターメディアで、WEB・店舗・ムック本などの企画編集制作を行う。フリーランスを経て、株式会社CAMPFIREに入社。法人の資金調達活用と挑戦者のコミュニティ育成、アライアンスなどを担当。個人活動では「meeTalk」を主宰。まちづくりプロジェクト「渋谷をつなげる30人」のメンバー。
クラウドファンディングで夢見る人を、はじめる人に
日本最大のクラウドファンディング「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」の事業推進をされている山中さん。
「クラウドファンディングは“自分のアイデアや想いを伝えて、賛同する多くの人から少額ずつを集めること”で、毎日本当にさまざまなチャレンジが立ち上がり、応援されています。また、資金調達だけでなく、ファンづくりやPR、テストマーケティングとして使われる方もたくさんいます。そうやってアイデアを世に出してまずは仲間や潜在顧客へ呼びかけたり、小さなステップからいろいろトライしてみるといいと思うんです」とのこと。
CAMPFIREでは月800~1,000件のクラウドファンディングの立ち上げをサポートし、「小さな火を灯しつづける」ことをスローガンに運営しているそうです。
今は新たなクラウドファンディングの形を生み出している山中さん。中でもCAMPFIRE YOUTHでは学校と連携し、クラウドファンディングを活用して研究者や高校生・大学生・専門学校生が「やりたい」を実現したり、広告企業と連携し学生が参加するインターンシップにクラウドファンディングを導入して「本当にやっちゃうインターン」を実施したりするなど、クラウドファンディングのすそ野をどんどん広げていっています。
一方、パラレルキャリアとして主宰・活動しているmeeTalkでも、女性起業家やクリエイターなど想いをもって挑戦する人たちの活動や経験をイベントで紹介し、異なる専門性の女性同士をつなげることで、人の「やりたい」をあと押ししたり、コミュニティ内での新たなコラボレーションが生まれる場をつくっています。
友だちの作品がデザインされたヨガウェアからエネルギーをもらう
CAMPFIREでもmeeTalkでも人々の夢の実現を応援している山中さんのご褒美は「友人が作ったもの」。アーティストやクリエイターの友人、知人も多く、彼らが作ったものを使ったり、身に着けたりすると、その情熱を感じて自分も何かを生み出すためにインスパイアされたり、元気や勇気をもらえるとのこと。
中でも、ニューヨーク在住のアーティスト・MEGURU YAMAGUCHIさんとユニクロのコラボのヨガウェアがお気に入り。伝統的な手法で、勢いのある筆跡が特徴的な“ブラッシュストローク”を用いて、カッコよくその時代らしい表現にする独特の世界観が魅力。山中さんはその世界観がとても好きで、家からヨガレッスンの場所までそのウェアを着て行くと気持ちも高まるそう。自分が強くこだわるものを選んで着るということは、作り手の哲学や世界と自分のストーリーが交わる豊かな体験となり、より自分らしくいられるといいます。
何か大きなことを起こしていくには、「お金」「チーム」「心身のヘルシーさ」「想像力」が必要、と山中さん。心身をヘルシーに保つヨガで、想像力やクリエイティビティが刺激され、山中さん自身の挑戦するエネルギーも生み出されているのかもしれませんね。
(取材・文:舛廣純子、イラスト:ヤベミユキ)
※この記事は2019年11月27日に公開されたものです