気が弱い人の特徴5選。原因と克服方法、向いている仕事
気が弱い人にはどんな特徴があり、その原因は何なのでしょうか? この記事では、気が弱くなる理由と直す方法、向いている仕事について、心理カウンセラーの高見綾さんに解説してもらいます。
気が弱くて自信がなく、いつも他人に振り回されてしまう……。そんな自分を何とかしたいと思っている人もいるかもしれません。
ただし、どんな性格にも長所と短所があります。当然、気が弱い人にも長所はあるのです。
気が弱くなる原因や改善方法、向いている仕事についても紹介しますので、参考にしてみてください。
気が弱い人の特徴とは?
気が弱いとされる人にはどのような特徴があるのでしょうか。
気が弱い人の特徴には以下のようなものがあります。自分にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。
もしたくさん当てはまったなら、ちょっと気が弱いのかもしれません。
(1)声が小さい
自分に自信がない、緊張してしまうなどの理由により、自然と声が小さくなってしまいます。話す内容に自信がないと、語尾が明瞭じゃなくなることも。
(2)落ち込みやすく立ち直りに時間がかかる
仕事がうまくいかないなど自分の思い描いた理想に届かないと落ち込みます。
できたところよりも、できていないところに注目しがちなため、自分へのダメ出しが多くなり立ち直るのに時間がかかります。
(3)頼まれると断れない
気が弱い人は責任感が強く真面目なので、頼まれたことはできるだけやろうとします。
自分の手が空いていないときでも、「断ったら申し訳ない」「嫌われたくない」「仕事ができない人だと思われたくない」という気持ちから引き受けてしまいます。
(4)人の気分に振り回されやすい
気が弱い人は、人から自分がどう思われているのかを気にします。
先輩や上司などが不機嫌でいると、自分に関係がないことでも「私のせいかもしれない」「なんとかしなくては」と思いやすく、人の気分に振り回されやすいです。
(5)コミュニケーションに消極的
わからないことを聞いたり、仕事の進捗状況を報告したりするなど、仕事をスムーズに進めるために必要な働きかけをすることが苦手です。
まわりの人と打ち解けるために雑談をするといったことにも消極的です。
気が弱い人の原因とは?
同じ環境にいても、ストレスを感じる人とそうではない人がいるように、物事の解釈の仕方や、捉え方などで自分の見ている世界が変わります。
気が弱い人は、物事をネガティブに解釈し自分にダメ出しをする癖がついています。すると、ますます自信がなくなり気が弱くなってしまいます。
過去に傷ついた経験があったり、成功体験が少なかったりする場合も、気が弱い性格になりやすいです。
また家庭環境や生い立ちが影響しているケースもあります。たとえば親が心配性で子どもに過剰に口出しをしているようなケースや、親がいつも不機嫌で子どもに愚痴を言っているようなケースでは、子どもは親の顔色を伺うようになり自信が持てなくなります。
親と心理的に癒着してしまうことで、他人との境界線が曖昧になり、自分のせいではなくても「私が何かしたのかな。なんとかしなくちゃ」と、他人の領域に踏み込んでしまうことで人に振り回されやすくなります。
気が弱い人のメリット
気が弱いことはデメリットばかりではありません。メリットもきちんと知って、生かしていきたいところです。
(1)人当たりが良い
偉そうな態度は取らないので、ソフトな印象を与えます。
自分の意見を押し通すようなことはなく、相手の意見を尊重するため「話しやすい人」と思われやすいです。
(2)コツコツ取り組める
気が弱い人は基本的に真面目で、物事に対してじっくり取り組むことができます。
責任感もあり、最後までしっかりとやりきろうとします。
(3)細やかなことによく気づく
普段からまわりをじっくりと観察しているので、人の気持ちに敏感です。相手の心の機微に気づいて配慮することができます。