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女性から誘うときの注意点は? 失敗しない「2回目のデート」の誘い方 #このデートどこがダメですか?

このデートどこがダメですか?

ラブホの上野さん

次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。

今回の失敗デート

2回目のデートの誘い方についてご相談させてください。相手から誘ってくれれば一番いいのですが、そうじゃない場合、自分からどのように誘えばいいのか悩みます。

この前も、気になる男性(草食系男子)と初デートの帰り際に「次は○○に行きたい!」と言ったところ「そうだね~」とだけ返されて、特にその場で予定が決まらないまま終わりました。私の誘い方が悪かったのでしょうか。それとも、もう脈はないと考えて諦めたほうがいいのでしょうか。

ご質問誠に有難う御座います。

私事ではありますが、今年は休みを比較的多くいただけたので、タイと台湾に旅行をしてきました。

海外に行くのはかなり久しぶり。しかも前回はツアーだったので、ひとりで海外に行くのは初めての経験でした。

どちらの国も非常に楽しく、とても素晴らしい経験となったので、また来年も休みが取れれば海外に旅行をしたいと考えております。

次はトルコに行きたいですね。特にイスタンブールはヨーロッパとアジアの境目として、歴史に多大なる影響を与えた街なのでぜひとも観光したいと思っております。

あなたはただ願望を言っただけ

先ほど私がつらつらと海外旅行への思いを語っておりましたが、あれを「デートに誘っている」と言うのは少々無理があるでしょう。

ただ自分の願望を言っているだけで、相手を誘っている言葉とはいえません。

しかしご質問者さまの誘い文句も、言葉だけを見るとこれとまったく同じでしょう。

「○○に行きたい!」という自分の願望を言っているだけで、相手を誘っている言葉は含まれていないのです。

もちろん2人きりのときにその話をしているご質問者さまと、ネットで大勢に向かってつらつらと文章を書いている私では状況が異なりますが、「自分の願望を言っているだけ」という意味では何も変わりません。

そもそもご質問者さまは「○○に行きたい」という言葉から、どうやってデートにつなげる予定だったのでしょうか?

おそらくは「○○に行きたい」と言ったご質問者さまに対して、彼が「じゃあ来週一緒に○○に行かない?」と提案してくれる流れを想像されていたことと思います。

しかし、もしもこのような会話の流れでデートが決まった場合、誘っているのは男性側になるでしょう。

「○○に行きたい!」は所詮願望でしかありません。「誘う」ということは「○○に一緒に行きませんか?」という提案をしなければならないのです。

たとえば今回の場合であれば、彼が「そうだねー」と言ったあとに「じゃあいつにする?(=それではいつ一緒に行きますか?)」と続ければ誘っているといえるでしょう。

むしろ彼からすれば「そうだね」と同意したにもかかわらず、日程など具体的な話を自分からしてこないご質問者さまに違和感すら覚えたことと思います。

性別を逆にして考えてみてください。

男性「今度は水族館に行きたい」

女性「そうだね」

男性「……」

女性「……?」

こんな会話があったら「なんでそこで黙る!?」とツッコミたくなることでしょう。しかしご質問者さまがされたことは、これとまったく同じなのです。

察していても動かない場合もある

確かに今回のご質問者さまは、非常にアクティブに努力をされました。

しかし大変申し訳ないのですが、ご質問者さまの努力は「誘われる側の努力」に過ぎません。どれほどお膳立てをしようとも、最後の最後に「一緒に行こう」と言った側が誘ったことになるのです。

そもそもご質問者さまが「じゃあいつにする?」と言わなかったのは、最後のひと言を男性に言ってほしかったからでしょう。つまりご質問者さまは、デートが成立しないリスクを背負ってまで「誘われる側」という立場を維持したかったのです。

「誘われる側」という立場は、それほどまでに大きなメリットを持っているのです。

人にお願いをしなくていいのでプライドは守られ、自己肯定感も得られることでしょう。また、相手からお願いされているので優位な立場に立てるというのも非常に大きな魅力です。

つまり相手の男性が「誘われる側」という立場を重視するタイプであったのであれば、ご質問者さまの意図に気がついたとしても、自分から「じゃあ行こう」とは言いません。それを口にしてしまったら「誘われる側」という膨大なメリットを手放してしまうことになるのです。

これは脈あり・脈なしの問題ではなく、メリット・デメリットの問題でしょう。ですので、今回のご質問文からでは彼に脈があるかどうかは判断することができません。

ただ、あくまでも個人的な意見としては、彼に脈があろうとなかろうと、今回のような男性は避けたほうがいいでしょう。

私は「デートは男性が誘うべきである」と考えているのですが、それは「誘われる側」という圧倒的に優位な立場を女性に譲るという理由もあるのです。

ですので、自分からデートに誘ってこない男性は、好きな女性のために優位なポジションを譲るというやさしさがないとすらいえるでしょう。

そのため私は草食系だろうがなんだろうが、自分からデートに誘わない男性をあまりオススメしていないのです。

ちなみに男性の方のためにフォローをさせていただきますが、私が「やめとけ」と言っているのはあくまでも「好きだけど、自分から声をかけない男性」の話であって、「最初から興味がないから声をかけない男性」のことでは御座いません。

(文:ラブホの上野さん、イラスト:タテノカズヒロ)

※この記事は2019年10月20日に公開されたものです

ラブホの上野さん (恋愛コラムライター・ラブホテル店長)

都内某所のラブホテルスタッフ。

自分のホテルの売り上げを増やすためにラブホテルへの誘い方をツイッターで伝授していたところ、そのテクニックが話題になり漫画原作やコラムの執筆をすることになる。

漫画『ラブホの上野さん』原作。恋愛コラムライター。某ラブホテル店長。

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