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専門家 女性の身体

生理前の食欲が止まらないのはなぜ? 食欲をコントロールする方法 #女の体と心の保健室

及川夕子

生理前になると食欲が暴走してしまう、甘いものばかりほしくなる……など、多くの女性にとって、生理と食欲の悩みは切っても切れない関係にあるようです。そこで今回は、生理前に過食に陥りやすい理由や食欲を上手にコントロールするコツについて、婦人科医・高尾美穂先生に解説してもらいました。

知っておきたい血糖値と生理周期の関係

食後過血糖(血糖値スパイク)のイメージ

――でも、やはり過食のせいで太るのは避けたい……。高尾先生、生理前の時期に起こる異常な食欲をうまく抑える方法ってないでしょうか?

高尾先生:まず、生理前の時期は、食欲のコントロールが効きにくいものだと自覚すること。そのうえで、対策をとっていくことが大切でしょうね。

ところで、太る原因として、最近よく言われる「食後過血糖(血糖値スパイク)」について知っていますか? 生理前は、プロゲステロンの影響からインスリン(血糖値を下げるホルモン)の効きが悪くなるともいわれていて、食後過血糖(血糖値スパイク)が起こりやすいと考えられるんです。

――血糖値スパイクって、血糖値が乱高下する状態のことですよね。

高尾先生:そうです。血糖値が急上昇・急降下するような食生活を続けていると、太りやすくなることがわかっています。生理前には、甘いものがほしくなる方が多いですよね。だから、血糖値について知っておいて損はないですよ。

仕組みはこうです。通常、食事をとると血糖値は上昇しますが、体の中ではインスリンが分泌され、その働きにより、血糖値はゆっくりと下がっていきます。

問題は、食後の血糖値が急激に上昇してしまうような場合。空腹時に大量の糖質をとったりすると、短時間で血糖値が急上昇。体は慌ててたくさんのインスリンを分泌するため、今度は血糖値が急降下します。こうした状態を「血糖値スパイク」と呼んでいます。

生理と血糖値との関係でいうと、個人差はありますが、生理前にはインスリンの効きが悪くなり、血糖値を下げるために大量のインスリンが必要になるともいわれています。

血糖値が上がると分泌されるインスリンは、体中の細胞に血糖(ブドウ糖)を取り込ませ、エネルギーとして利用できるようにしてくれるホルモンですが、そのとき余った糖を脂肪として体に溜め込む働きもあります。また、血糖値が急上昇・急降下すると、食事をしてもすぐにお腹が空いて、甘いもの(糖分)がほしくなったりします。ですから、普段から血糖値を急上昇させないような食べ方を習慣にしていきましょう。

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